この記事では、「文武両道」と「才色兼備」の違いを分かりやすく説明していきます。
「文武両道」とは?
「文武両道」は「ぶんぶりょうどう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「学問と武芸の両方の面」という元の意味です。
2つ目は転じて「勉強とスポーツの両方の面」という意味です。
「どちらの面もおろそかにしてはいけない」という戒めの意味を含みます。
「文武両道」の言葉の解説
「文武両道」は、「学門、武芸の両方の道」という意味の四字熟語です。
紀元前に中国の「司馬遷(しばせん)」という人が記した歴史書「史記(しき)」の一節が由来とされています。
文中に「文事あるものは必ず、武備あり」という一節があり、「文事も武芸も片方に偏ってはならない」という意味になります。
「文」は「頭を使うこと」「武」は「軍人」を表し、「文武両道」で「学門と武芸の両方を鍛えること」になり、現在では転じて「勉強とスポーツの両方を習得することのたとえ」という意味で使われています。
「才色兼備」とは?
「才色兼備」は「さいしょくけんび」と読みます。
意味は「優れた知識や技術を持ち、更に容姿端麗である人への誉め言葉」です。
非常に賢く、しかも顔かたちが美しいことを表し、基本的に女性に対し使われる言葉です。
「才色兼備」の言葉の解説
「才色兼備」は「才能も容姿の美しさも兼ね備えている」という意味の四字熟語です。
特に語源や出典などはなく、漢字の意味から使われています。
「才色」は「女性のすぐれた才知と美しい顔だち」という意味、「兼備」は「二つ以上の長所やとりえなどをあわせもつこと」という意味、「才色兼備」で「女性が、優れた才知と美しい顔立ちを合わせて持っていること」になります。
「文武両道」と「才色兼備」の違い
「文武両道」は「学門と武芸の両方を鍛えること」から転じて「勉強とスポーツの両方を習得することのたとえ」です。
「才色兼備」は「女性が、優れた才知と美しい顔立ちを合わせて持っていること」です。
まとめ
今回は「文武両道」と「才色兼備」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。