「平身低頭」と「理路整然」には、どのような意味の違いがあるのでしょうか。
この記事では、「平身低頭」と「理路整然」の違いを分かりやすく説明していきます。
「平身低頭」とは?
「平身低頭」の読み方は、「へいしんていとう」です。
「平身」とは、身体をかがめることを意味し、「低頭」は、頭を低く下げることを意味します。
体をかがめ頭を低くする様子を意味する「平身低頭」。
意味は、ひたすら恐縮することになります。
頭を深く下げひたすら謝ることなどを意味し、主にビジネスシーンなどでよく用いられる言葉になります。
簡単に言えば、「お詫びする」や「謝意を表する」、「陳謝する」、「詫びを入れる」などになります。
「平身低頭」の言葉の使い方
「平身低頭」は、「平身低頭で謝罪する」や「平身低頭の姿勢で詫びる」、「平身低頭して謝る」などといった形で用いられます。
「理路整然」とは?
「理路整然」の読み方は、「りろせいぜん」です。
「理路」とは、道筋を意味し、「整然」は秩序正しいさまを意味します。
そのことから、「理路整然」は、文章や話において、秩序立てた論理で展開されている様子を意味する言葉になります。
何かを話す際、話の道筋が通っている、整っていることが「理路整然」です。
簡単に言えば、「道筋を立てて説明する」や「順を追って説明する」、「順を追って話す」などになります。
「理路整然」の言葉の使い方
「理路整然」は、「理路整然とした話し方」や「理路整然たるもの」、「理路整然な説明」、「理路整然な話し方」などといった形で用いられます。
「平身低頭」と「理路整然」の違い
「平身低頭」と「理路整然」も四字熟語になります。
そのうえで、「平身低頭」は、単に頭を下げて謝る行為を意味する言葉に対し「理路整然」は、考えや話の道筋を整えて話すことを意味します。
例えば、何か相手に対し謝罪が必要になった際、ひたすら説明もせずに頭を下げる行為が「平身低頭」。
なぜ、そのようなことが起きたのか秩序立てて論理的に説明することが「理路整然」になります。
まとめ
以上のように、全く異なった意味を持つ2つの四字熟語になります。