「傍若無人」と「得手勝手」の違いとは?分かりやすく解釈

「傍若無人」と「得手勝手」の違いとは?違い

この記事では、「傍若無人」「得手勝手」の違いを分かりやすく説明していきます。

「傍若無人」とは?

「傍若無人」「ぼうじゃくぶじん」と読みます。

意味は「周囲のことを全く考えずに、自分勝手にふるまう様子のたとえ」です。

周囲の人に迷惑をかけていても全く気に掛けず、自分の好き放題することを表します。


「傍若無人」の言葉の解説

「傍若無人」「傍らに人が無いかのごとくふるまう」という意味の四字熟語です。

「傍若」「無人」の熟語の組み合わせではなく、「傍若無人」で一つの言葉になり、中国の歴史書「史記」に記されている故事に由来しています。

秦の時代に「荊軻(けいか)」「高漸離(こうぜんり)」という人物が、毎晩酒を飲み歩き、楽器を鳴らしたり大声で歌うなど大騒ぎしていました。

その様子から「まるで周囲に人が誰もいないかの様に勝手にふるまうことのたとえ」として使われる様になったのです。


「得手勝手」とは?

「得手勝手」「えてかって」と読みます。

意味は「自分にとって都合のいい様に行動すること」です。

あることに対して知識や経験があるので、人のことを差し置いて自分に有利な結果になる様に勝手に行動することを表します。

「得手勝手」の言葉の解説

「得手勝手」は、「得意なことを自分に都合よくする」という意味の四字熟語です。

特に語源や出典などはなく、漢字の意味から使われています。

「得手」「巧みで得意とするところ」という意味、「勝手」「他人のことはかまわないで、自分だけに都合がよいように振る舞うこと」という意味、「得手勝手」「巧みで得意とするところを、他人にかまわわず自分だけに都合が良い様にふるまうこと」になります。

「傍若無人」と「得手勝手」の違い

「傍若無人」「まるで周囲に人が誰もいないかの様に勝手にふるまうことのたとえ」です。

「得手勝手」「巧みで得意とするところを、他人にかまわわず自分だけに都合が良い様にふるまうこと」です。

まとめ

今回は「傍若無人」「得手勝手」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。

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