「戸惑う」と「尻込み」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「戸惑う」と「尻込み」の違いとは?違い

この記事では、「戸惑う」「尻込み」の違いを分かりやすく説明していきます。

「戸惑う」とは?

自分が望んでもいないことが起きたとき、迷うほど心が乱れる状態を「戸惑う」【とまどう】といいます。

不本意であることが起きたとき、人は受け入れたくないと思う気持ちであれば、たとえご好意であっても迷惑に感じてしまうのです。

そのため、たとえ相手が目上の人であっても断りたいと感じ、悩む人の様子を表します。

使い方としては、「嫌いな相手からの誘いに戸惑う」といって、どう対処すればいいか困る気持ちを表すわけです。


「尻込み」とは?

相手の勢いにたじろいでしまうさまを「尻込み」【しりごみ】といいます。

このような状態になるのは、恐ろしいことが起きるのではないかと不安になるからです。

元々は目の前で驚く出来事が起きたときや、ためらうようなことに出くわしたとき怖気づいた馬が前に進まず、後退してしまう状況を指します。

気後れするほどやる気を失うほどの場面に遭遇したとき、後ずさりする場面で使われている言葉です。


「戸惑う」と「尻込み」の違い

ここでは「戸惑う」「尻込み」の違いを、分かりやすく解説します。

自分にとって必要がないのに、相手が強く勧めてくるときに受け入れるべきか考えては動揺するさまを「戸惑う」といいます。

このようなところから、どのように対処したらいいか迷って動揺する様を表す言葉です。

もう一方の「尻込み」は、怖気づいて、後退してしまいます。

「尻込み」するのは高い場所に立ってはるか下を見下ろしたとき、落ちはしないか恐怖心に包まれたとき「腰が抜ける」ような状態になるのです。

「戸惑う」の例文

・『結婚は考えていないのに、上司がお見合いを勧めてきて戸惑う』
・『社長の現実的ではない提案に社員一同ひどく戸惑う』

「尻込み」の例文

・『物凄い速さで回転する乗り物を見た妹は尻込みする』
・『興味はあったが、あまりにも高額な絵画に尻込みした』

まとめ

実行したいと思ってみても、なかなかできないと思う状況に追い込まれてしまうときの動きを表す言葉です。

どのような状況で見せる行動であるかに注目して、使い分けてみましょう。

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