この記事では、「現れる」と「出現」の違いを分かりやすく説明していきます。
「現れる」とは?
「現れる」は主に2つの状況を意味する言葉です。
1つ目は今までなかったものが姿を見せることを意味します。
例えば、曇り空で雲に隠れていた太陽が見えてきた場合、「雲の隙間から太陽が現れる」と表現します。
2つ目は隠れていたものが際立って見えてくること、知れ渡ることを意味します。
例えば、「事実が現れる」などといった形で使用します。
このように、「現れる」は今までなかったものが姿を見せること、隠れていたものが際立って見えてくること、知れ渡ることを意味する言葉になります。
「出現」とは?
「出現」は、現れ出ること、隠れていたもの、見えなかったものなどが姿を見せることを意味する言葉です。
例えば、「怪獣が出現する」や「新技が出現する」などといった形で使用します。
そのほか、天体が再び見えてくることも「出現」と言います。
「現れる」と「出現」の違い
「現れる」と「出現」の違いを、分かりやすく解説します。
「現れる」と「出現」は、どちらも、何かが姿を見せることを意味します。
そのうえで、使用する際には使い分けが必要となり、「現れる」の場合は今までなかったことが姿を見せること、隠れていたものが表面に出てくる際に使用します。
一方、「出現」は新技術や新技、ライバルなど明確なものが現れ出る際に使用します。
非常に似た言葉で類語関係にある「現れる」と「出現」ですが、使用する場面で多少の違いがある言葉になります。
「現れる」の例文
・『虹が現れた瞬間、思わずスマホを探し写真を撮りました』
・『本当のことが世の中に現れる』
「出現」の例文
・『アニメではピンチの時には必ずヒーローが出現する』
・『新技術の出現によって、この業界は大きな一歩を踏み出すことができた』
まとめ
以上のように、類語関係にある「現れる」と「出現」にも使用する場面によって使い分けが求められます。