受験の合格発表のシーズンになると、多くの学校で「掲出」された番号の場面が映し出されるというのも、もう昔の話で、今はオンラインで発表されることも多くなっています。
それでは、この「掲出」とはどういう意味でしょうか。
また、「掲示」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「掲出」と「掲示」の違いを分かりやすく説明していきます。
「掲出」とは?
「掲出」とは、その文字の通り、「掲げて出す」という意味の言葉で、「本日の12時から合格者の受験番号を校門に掲出いたします」のように使われます。
「掲示」とは?
「掲示」とは、「掲げて示す」と言う意味の言葉で、何かを人目につくように張り出すことを言います。
「掲出」と「掲示」の違い
「掲出」と「掲示」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、何かを一目につくところに掲げて発表するというような意味であることは同じで、実質的にはほぼ同じシチュエーションで使われます。
この2つは同じ意味ですかと尋ねられたら「同じと言って差し支えない」と言うでしょう、しかし、場合によっては微妙な違いが現れることもあります。
その違いは「出」と「示」の違いからきています。
「出る」はよく使われるように、「出る」という意味で、何かが中から外に「出る」という意味になります。
したがって、「掲出」には、奥にしまってあったものを出すというニュアンスが含まれます。
それに対して、「示」は「示す」という意味なので、「掲示」には他の人にわかるように見せるというニュアンスが含まれます。
以上のような違いはありますが、最も大きな違いは「掲出」の使用頻度が「掲示」に比べて極めて低いという部分にあるのは間違いがありません。
まとめ
この記事では、「掲出」と「掲示」の違いを、解説してきました。
ネットの「掲示板」というものが今のSNSの起源になっていることは間違いがありません。
しかし、SNSと「掲示板」の大きな違いは、「掲示板」にはそれしかなかった時代の情報に飢えていた人たちの希望を感じるという部分です。