「訓令式」と「ヘボン式」の違いとは?分かりやすく解釈

「訓令式」と「ヘボン式」の違いとは?違い

「訓令式」「ヘボン式」はどちらもローマ字表記の種類を表す言葉です。

2つのローマ字には具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「訓令式」「ヘボン式」の違いを解説します。

「訓令式」とは?

「訓令式」とは、「日本人が日本語をアルファベットで表記するために考案された表記法」です。


「訓令式」の使い方

日本語の単語や地名をアルファベットで表記する表記方法を「ローマ字」といいます。

本来はラテン語で使うラテン文字による表記を表す言葉ですが一般的には英語で使うアルファベットを用い日本語を綴るのがローマ字です。

漢字やかなで表される日本語にアルファベットを当てはめるローマ字表記には音の表し方によって異なるいくつかの方式が存在します。

いくつかある方式の中で日本人が日本語をローマ字で表すために考案されたものが「訓令式」です。

1885年に田中舘愛橘が考案した母音と子音の組み合わせで表す「日本式」と呼ばれる方式をベースに「ぢ」「じ」など同じ音は同一の表記で表す、促音(っ)は子音を重ねるなどルールを整理し1937年に公式のローマ字表記として定めらた表記方法です。


「ヘボン式」とは?

「ヘボン式」とは、「外国人が日本語を綴るするために用いられたローマ字表記」です。

「ヘボン式」の使い方

世界初の和英辞典を編纂した「ジェームス・カーティス・ヘボン」によって考案されたローマ字の表記方法です。

日本語の発音をラテン語の発音に近づけて表記した方法で外国人が日本語を理解しやすいように作られています。

「訓令式」と「ヘボン式」の違い

「訓令式」「ヘボン式」「ルール」です。

「訓令式」「ヘボン式」では同じ文字でも表記が異なります。

例えば「し」「訓令式」だと「si」と書くのに対し「ヘボン式」では「shi」と書きます。

「訓令式」は母音と子音の組み合わせが基本なので日本人に理解しやすく「ヘボン式」は外国人、特に英語の話者に理解しやすいのが特徴です。

まとめ

「訓令式」「ヘボン式」は同じローマ字でもルールが異なります。

ルールを正しく理解してローマ字を使いこなしてください。

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