「技能職」と「技術職」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「技能職」と「技術職」の違いを分かりやすく説明していきます。
「技能職」とは?
「技能職」の「技能」には、あることを行うための技術的な能力といった意味があります。
そんな意味を持つ職種となる「技能職」は、一般的に工場などで直接作業を行う職種を指します。
ライン作業や機械オペレーター、検査組立といった作業を行う仕事が「技能職」です。
そのため、毎日、同じ作業を繰り返す業務内容が中心で、主に高卒の正社員や派遣社員、期間限定従業員などが、この「技能職」となります。
工場内で勤務する社員の割合で言えば、「技能職」はその8割から9割にも上ります。
「技術職」とは?
「技術職」の「技術」には、物事を取り扱ったり処理したりする際の方法や手段といった意味があります。
そんな意味を持つ「技術職」は、間接作業にあたる職種となり、機械設計やエンジニアを担当することになります。
そのほか、研究職や開発なども「技術職」にあたります。
主に大卒以上の学歴が求められ、多くの場合、正社員として働いています。
工場内で勤務する社員の割合で言えば、「技術職」は1割程度となります。
「技能職」と「技術職」の違い
同じ工場内で働く人でも、「技能職」と「技術職」とでは大きな違いがあります。
「技能職」は、直接、工場内でライン作業などを行う人となり、学歴は問わない場合がほとんどです。
多くは高卒になります。
一方、「技術職」は、直接、工場内で作業は行わず、機械設計などを行う人になります。
学歴は大卒以上が基本で、全国また世界中への転勤の可能性があります。
「技能職」の場合は、現地採用となるため、基本的に転勤することはありません。
また、給与面においても、「技能職」に比べ「技術職」の方が高額になる傾向があります。
まとめ
以上のように、同じ工場で働いていても「技能職」と「技術職」には大きな違いがあります。