物事に対して特別な思い入れがあることを示す言葉には「こだわり」や「執着」があります。
この記事では、「こだわり」と「執着」の違いを分かりやすく説明していきます。
「こだわり」とは?
「こだわり」とは物事や行為などに特別な思い入れがあることを示す言葉です。
「こだわり」は名詞であり、これを動詞にしたものは「こだわる」と表現します。
「こだわる」は漢字で「拘る」と書き、この漢字「かかわる」と読むことが可能です。
「拘」は気にしすぎるという意味やとことん追求するという意味の漢字です。
「こだわり」は比較的ポジティブな意味の言葉として使います。
「執着」とは?
「執着」とは1つの物事や感情に囚われることを示す言葉であり、これから離れられないことを示す言葉です。
「執着」する心は「執着心」と呼ばれており、色々な気持ちから恋愛感情などにも表れます。
「執着」の類義語には「執心」や「固執」、「執念」、「未練」などがあり、どれも強い気持ちに囚われている状態を示します。
「執着」は潔くない気持ちや性格を示す時にも使うことが可能です。
「こだわり」と「執着」の違い
この2つはどちらも強い思い入れがあることを示す言葉です。
「こだわり」は趣味や創作などにも使われる言葉でありポジティブな意味を持っています。
「執着」は1つの物事に心が囚われている状態を示す言葉であり、ネガティブな意味を持っています。
「こだわり」の例文
・『彼の作ったフィギュアはこだわりのポイントが多い』
・『そのブランドが作っている服はとてもこだわりが強く、個人的には大好きです』
「執着」の例文
・『執着心や嫉妬の心を捨てるために、僧侶は毎日念仏を唱えて修行しています』
・『前の恋人に対する執着心はいずれ捨てるべきだと思っています』
まとめ
「こだわり」や「執着」は強い思い入れがあることを示す言葉であり、前者は長所や作品の個性として現れるものも存在します。