この記事では、「ヒレカツ」と「とんかつ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「ヒレカツ」とは?
豚の大腰筋を使って作られる揚げ物料理が「ヒレカツ」といいます。
脂質が少なく、キメが細かいので、噛みやすいのも魅力的です。
豚の体全体からたった2%の1㎏ほどしかとれないため大変希少価値が高く、高値で取引されている部位でもあります。
元々はフランスで作られた肉料理でもあり、“filet cutlet”と書いて出していました。
肉はとてもしっとりしていて、身は少し赤みがかかっているのが特徴的です。
ほとんどの店では円形状に肉切って粉をまぶし、溶いた卵を全体的にからめた後パン粉を付けて揚げて調理します。
「とんかつ」とは?
切った豚ロース肉に小麦粉を万遍なくまぶして、溶いた卵とパン粉を付けて揚げた肉料理を「とんかつ」といいます。
噛んだとき切れやすいよう肉を叩いたり、中までしっかり火が通るように小さな穴を開けるといったひと手間をかける店もあるわけです。
この「とんかつ」に溶き卵と葱、砂糖、醤油、かつお節を入れたものをかけて、軽く煮たものを「かつ丼」といいます。
他にもカレーライスにのせたカツカレー、ソースに漬けて食パンに挟んだカツサンドといった料理にして食べられているものです。
「ヒレカツ」と「とんかつ」の違い
「ヒレカツ」と「とんかつ」の違いを、分かりやすく解説します。
肉のきめが細いので、「とんかつ」よりもやわらかく、噛みやすいのが「ヒレカツ」のいいところです。
脂質も少ないため脂っこくなく、高齢者でも食べやすい肉料理になります。
豚全体で1㎏ほどしか料理として使えない大腰筋といった部位を使うため、価格が高いのも特徴的です。
赤身の「ヒレカツ」は100gで約388kcal、「とんかつ」は約450kcalとカロリーが高い傾向が見られます。
もう一方の「とんかつ」は豚のロース部分を揚げた肉料理で「ヒレカツ」よりも脂質が高く、噛むほど肉の旨みが出るのが美味しさの秘密です。
まとめ
同じ豚の肉を使った揚げ料理ですが、使っている部位に違いがあるのと、味、脂質といったものが異なりますので、店やスーパーなどで比較してみるのも新たな発見になるでしょう。