物事に対して必死に守ることを表す言葉には「死守」や「固守」があります。
この記事では、「死守」と「固守」の違いを分かりやすく説明していきます。
「死守」とは?
「死守」とは物事に対して命懸けで守ることを表す言葉です。
「死守」は死ぬ気で守ることや死ぬ覚悟を持って守ることを表す意味があり、このような心や気持ちが非常に高い時に使うのが特徴です。
「死守」は古い時代だと城や陣地などを兵士が命懸けで守る時に使われており、現代では比喩表現として使われています。
「死守」の類義語には「戦守」があり、こちらは戦って守ることを表す言葉です。
「固守」とは?
「固守」とは物事に対して何としても守ることを表す言葉です。
「固守」はあくまでも守り通すことを表す言葉であり、こちらは自分の意見や考えなどに対して使うことも可能です。
「固守」も「死守」と同様に戦争における城や陣地を必死に守り通す時に使われていた言葉であり、現代では色々な場面で使われています。
「固守」の類義語には「固持」があり、こちらは自分の信念や持説を頑なに守り通すことを表す言葉です。
「死守」と「固守」の違い
この2つはどちらも物事に対して必死に守り通すことを表す言葉です。
「死守」は死ぬ気や死ぬ覚悟を持って守ることを表す意味があり、「固守」は何としても守り通すことを表す意味で使います。
「死守」の例文
・『副将軍は自らの軍を率いて自陣を死守することを決意しました』
・『死守していた奪還地がゲリラ戦になり、間もなくこの場所を放棄することが決定されました』
「固守」の例文
・『先陣となった場所を固守していた軍隊から連絡があり、じきに後退することが伝えられました』
・『自分の考えを固守していた教授はその博士の論文を受け入れませんでした』
まとめ
「死守」は死ぬ気や死ぬ覚悟を持ってで守ることを表す言葉であり、「固守」は何としても守り通すことを表す言葉です。