死んでしまった人を表す言葉には「死者」や「亡者」があります。
この記事では、「死者」と「亡者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「死者」とは?
「死者」とは死んだ人を表す言葉であり、一般的な会話から公式の文章など色々な場面で使われています。
「死者」は「死亡者」と同じ意味で使われる言葉ですが、より抽象的な概念に対して使うことも可能です。
「死者の国」は世界各国で様々な形となって表れる概念であり、日本では黄泉の国などが有名です。
「死者の書」とは古代エジプト人が葬送の際に墓に入れる副葬品を表す言葉であり、死後の儀礼を書いたものとして知られています。
「亡者」とは?
「亡者」は「もうじゃ」と読む言葉であり、「死者」を表す意味があります。
「亡者」は「死者」の中でも成仏していない魂や迷っている者を表す時に使います。
「亡者」はこのような意味から特定の執念に対して取り憑かれている人を表す時にも使うことが可能です。
「金の亡者」は金に対して取り憑かれた人を表す言葉であり、類義語には「守銭奴」があります。
「死者」と「亡者」の違い
「死者」は死んだ人を表す言葉であり、「亡者」はその中でも特に成仏していない魂や迷っている者を表すのが特徴です。
「亡者」はこれ以外にも特定の欲望や執念に憑りつかれている人を表す時にも使います。
「死者」の例文
・『死者の集団がゾンビとなって襲ってくる映画は定番ですがとても好きです』
・『死者にまつわるイベントや儀式は現代でも色々なものが存在します』
「亡者」の例文
・『城に巣くっていた亡者の群れを勇者は倒したことにより、ようやく再建が始まりました』
・『金の亡者と思われた老人が突然財産の半分を寄付すると発表したので世間は驚きました』
まとめ
「死者」や「亡者」は死んだ人を表す言葉です。
「亡者」は特に怨念となった魂や成仏していない者を表すのが特徴であり、執念的な人を表す比喩表現としても使うことが可能です。