「低減」と「低下」の違いとは?分かりやすく解釈

「低減」と「低下」の違いとは?違い

この記事では、「低減」【ていげん】と「低下」【ていか】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「低減」とは?意味

そのものの量や数を減らす状況を「低減」【ていげん】といいます。

主に、数値で表せる液体や固体の量が以前よりも減ってしまった状態であるため、人々は残念な気持ちになるのです。


「低下」とは?意味

ものの質が悪くなったり、程度が下がることを「低下」【ていか】といいます。

それまでは人に出せる上質の品物であったのに、作り手の士気が下がったため見れたものではなくなってしまう状態を意味するのです。

「学力低下」といえば、生徒のやる気や記憶力が低くなり、周囲もつられて頭が悪くなっていくさまを表します。

このように、今の位置から下がるといった状況を2文字で簡単に伝えられるわけです。


「低減」と「低下」の違い

ここでは「低減」「低下」の違いを、分かりやすく解説します。

減らすという意味がある「低減」は、物の量が減ったり、商品の値段が安くなるという意味で使われています。

原料が高騰しているため、意図的に減らす際には「酒の量を低減させ、値段をそのままにして売るわけです。

もう一方の「低下」は、ものの程度が悪くなるとやる気が下がってしまう状態を表します。

「品質が低下する」といえば、本来定められている基準よりも質が悪くなったため壊れやすくなったり、味が悪くなってしまうと分かるわけです。

「低減」の例文

・『近所から苦情がきたので、車の改造をやめて音を低減させた』
・『値段は変えずに、醤油の量を低減させて商品を販売した』

「低下」の例文

・『前よりも質がかなり低下して美味しくなくなった』
・『子どもの運動能力が以前よりも低下したため対策を考えた』

まとめ

どちらも今の状態を減らす目的で使われている言葉ですが、少し意味や使う状況によって使い方に違いがありますので、自分なりに工夫してみるといいでしょう。

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