「虎視眈々」と「持満」の違いとは?分かりやすく解釈

「虎視眈々」と「持満」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「虎視眈々」「持満」の違いを分かりやすく説明していきます。

「虎視眈々」とは?

「虎視眈々」とは目的のためにじっとしながら機会を待つことです。

虎は獲物を狩る時には身をかがめて獲物の隙を見逃さないよう鋭くにらみ続けてチャンスを待ちます。

それと同じようにチャンスが来ればすぐに動けるようじっと狙い続けることという表現が「虎視眈々」です。

眈々は睨み狙いをつけるという意味なので「虎視眈々」は確固とした意思がある上で集中して狙っていることを表現する言葉と言えるでしょう。


「持満」とは?

「持満」とは十分に準備を済ませて機会を待つことです。

ただ機会を待つというだけではなく周到に準備を済ませて後は動くタイミングを見極めるだけという状態を指します。

元々は弓を引き絞って構えることを指す言葉でしたが、いつでも矢を放てる状態が目的のための準備を済ませた状態にみなされ、準備を済ませて機会を待つことという意味に転じました。

準備をして待ち望んだことを満を持してと言いますが、それも弓を引き絞って構える「持満」が由来である機会を待つ方の「持満」と同じ意味を持つ別の言い方です。


「虎視眈々」と「持満」の違い

「虎視眈々」「持満」の違いを、分かりやすく解説します。

狙っている目的のために注視しながら機会を待つことが「虎視眈々」で、準備を済ませた上で動く機会を待つことが「持満」です。

「虎視眈々」であってもいつでも動けるように準備はしているものですが、状況的に得てしてそうであっても言葉に準備を済ませたことは含みません。

一方で「持満」は十分な準備を済ませたことまでが言葉の意味に含まれています。

まとめ

「虎視眈々」は好機が来るのを狙い続けるという意味で、「持満」は十分な準備を済ませた上で機会を待つという意味です。

ただ「虎視眈々」という場合すでに準備は整えてある場合がほとんどなので、「持満」よりも辛抱強く待っているニュアンスを感じる「虎視眈々」が使われる方が多くなります。

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