「無期懲役」と「無期禁錮」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「無期懲役」と「無期禁錮」の違いとは?違い

この記事では、「無期懲役」「無期禁錮」の違いを分かりやすく説明していきます。

「無期懲役」とは?

「無期懲役」とは期限なく刑事施設で所定の作業を行わせる刑罰です。

刑罰は一般的に何年間刑務所で作業して更生しなさいという懲役刑が基本ですが、無期の場合何年間という期限が定められません。

数十年以上囚人として模範的な態度であれば仮釈放の可能性もありますが、そうでなければ一生、文字通り死ぬまで収容されたままになります。

また終身刑と同一視されることもありますが、無期懲役には仮釈放の可能性があるものの、終身刑には仮釈放の可能性はありません。


「無期禁錮」とは?

「無期禁錮」とは期限なく刑事施設で拘置する刑罰です。

無期かどうかを問わず禁錮刑の場合、囚人に強制労働は課せられません。

そのため無期懲役よりは比較的軽いとされ、日本では死刑と無期懲役の次に重い刑罰として扱われています。

ただし自分から刑務作業に従事することは可能であり、刑務作業中以外は不用意に動くだけで刑務官に叱責されるため、無期禁錮刑が課せられている囚人のほとんどは刑務作業に従事しています。


「無期懲役」と「無期禁錮」の違い

「無期懲役」「無期禁錮」の違いを、分かりやすく解説します。

刑事施設で無期限に強制労働を課せられる刑罰が「無期懲役」で、刑事施設で無期限に拘置される刑罰が「無期禁錮」です。

「無期懲役」ではかならず何らかの作業が労働として課せられますが、「無期禁錮」の場合そういった作業は強制されず、本人が刑務作業の従事を希望した場合のみ作業が課せられます。

まとめ

「無期懲役」では労働が強制され「無期禁錮」では労働が強制されず任意というのが両者の違いと言えるでしょう。

無期禁錮でも無期懲役と同じように刑務作業に従事している人が多いですが、これはただじっとしているよりは刑務作業をしている方がマシという本人の判断であり、強制されているわけではありません。

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