この記事では、「無下に断る」と「一蹴する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無下に断る」とは?
「無下に断る」は「むげにことわる」と読みます。
意味は、「相手からの要望やお願いを、冷たく拒否すること」です。
相手から頼まれたことや、希望されたことなどに対して、素っ気なく拒絶することを表します。
「無下に断る」の言葉の使い方
「無下に断る」は「頼みごとを無下に断る」などと使われます、「無下+に+断る」で成り立っています。
「無下」は「冷淡な様子」「素っ気なく」「むやみやたらと」「すっかり・まったく」、打消しの語を伴い「少しも・全然の意」という意味、「に」は接続助詞、「断る」は「相手の申し出などに応じられないことを告げる」「拒絶する」という意味、「無下に断る」で「相手の申し出に応じられないと、冷淡に素っ気なく告げること」になります。
「無下」と同じ読みかたをする語に「無碍」がありますが、こちらは仏教用語で「障りや妨げが無く自由自在であること」という意味で、「無下」とは全く違う言葉です。
「一蹴する」とは?
「一蹴する」は「いっしゅうする」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手を簡単に蹴とばすこと」という元の意味です。
2つ目は転じて「申し出を簡単にはねつけること」という意味です。
3つ目は「相手を簡単に打ち負かすこと」という意味です。
「一蹴する」の言葉の使い方
「一蹴する」は動詞として「相手の意見を一蹴する」などと使われます。
「一蹴+する」で成り立っている語で、「一蹴」は「ひと蹴りすること」、転じて「はねつけること」「打ち負かすこと」という意味、「する」は動作を表す語、「一蹴する」で「ひと蹴りすること」、転じて「相手の申し出をはねつけること」「相手を打ち負かすこと」になります。
「無下に断る」と「一蹴する」の違い
「無下に断る」は「相手の申し出に応じられないと、冷淡に素っ気なく告げること」です。
「一蹴する」は「ひと蹴りすること」、転じて「相手の申し出をはねつけること」「相手を打ち負かすこと」です。
まとめ
今回は「無下に断る」と「一蹴する」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。