ドイツが世界に誇る二大スポーツブランドの関係とは?
この記事では、「プーマ」と「アディダス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「プーマ」とは?
第二次大戦後「ルドルフ・ダスラー」が創立したのが発祥となります。
当初は創業者の名前からルーダ(Ruda)だったのは良く知られた話でしょう。
翌年により軽快な名前を求めて、プーマ(Puma)に社名変更しています。
名前の由来は日本の動物園では近年飼育数が減っているピューマ、いわゆる北米産ネコ科がモデルです。
「アディダス」とは?
略称のアディ・ダスラーの方が有名ですが「アドルフ・ダスラー」が設立した会社です。
名前の由来は愛称のアディとダスラーから。
アディダスマークの象徴とも言える三つ葉マークは月桂樹がモチーフ。
しかし現在ではアディダス社のスパイクに象徴される三本線のパフォーマンスロゴが主体になってきました。
「プーマ」と「アディダス」の違い
「プーマ」と「アディダス」の違いを、分かりやすく解説します。
大昔から資金力をバックにドイツブンデスリーガをはじめ、サッカーのナショナルチームやスター選手と積極的に契約を結ぶ傾向が強いのがアディダスだと言っていいでしょう。
特に98年のフランスワールドカップからのナイキとのサプライヤー戦争は熾烈なものがあり、欧州の中小サプライヤーが淘汰される要因にもなりました。
プーマはその点で後塵を拝しているのは否めません。
サッカーにおける両者のクラブスポンサー契約の最上位チームの質を見ればそれは明らかです。
アディダスは地元バイエルン、レアルマドリード、ユベントスと五大リーグにおけるリーグを象徴する3チームと契約。
残る2チームもマンチェスターユナイテッド、アーセナルとプレミアリーグの古豪です。
プーマはマンチェスターシティとドルトムント以外はACミラン、マルセイユ、バレンシア近年各リーグでトップ5に入るのも苦戦しているチームばかり。
アディダス、ナイキに水を開けられた感は否めません。
またタウンユースのファッションでも斬新な戦略を採るのがアディダス、保守的なのがプーマだと言っていいでしょう。
アディダスはファッションブランドのアイコンとして旧来の三つ葉マーク“トレフォイル”を投入、ロゴを4つ持ちシーンにより使い分けているのが特徴的。
「adidas originals」をいち早く立ち上げ、タウンユースのファッションブランドとして地位を確立しました。
この点でもプーマは後塵を拝していましたが、パリコレ、NYコレブランドで女性層を意識した「FENTY PUMA by Rihanna」を立ち上げ巻き返しを図っている最中です。
まとめ
プーマとアディダスはダスラー兄弟の仲違いから、生まれたブランドです。
兄弟の確執は兄ルドルフの死後も解消されませんでした。
両社ともに創業者一族の手を離れ、現在は多国籍化。
しかし資金力を背景にスポーツ、ファッション、ブランド力など多方面でアディダスがプーマに大きく水を開けているのが現状です。