「たかる」と「せびる」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「たかる」と「せびる」の違いとは?違い

この記事では、「たかる」「せびる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「たかる」とは?

「たかる」は漢字で書くと「集る」になります。

意味は、一つのところに集まること、寄り集まること、群がること。

また、人に金品を要求すること。

加えて、「たかる」には金品を脅して奪い取るといった意味もあります。

例えば、「先輩に食事をたかる」の場合は、先輩におごってほしいとお願いする程度の意味になりますが、「チンピラにたかられる」の場合は、金品を脅し取られるといった犯罪を意味する言葉になります。

類語は、「群がる」「集う」のほか、「無心する」「強請る」などになります。


「せびる」とは?

「せびる」の意味は、金銭や品物を無理にもらい受けようと頼むことです。

相手に「○○が欲しい」とお願いする行為が「せびる」になります。

類語には、「ねだる」「搾り取る」「おねだりする」などがあります。


「たかる」と「せびる」の違い

「たかる」「せびる」の違いを、分かりやすく解説します。

「たかる」「せびる」も相手に金銭や品物をほしいとお願いする行為といった意味では同じ意味を持つ言葉です。

しかし、そのお願いする行為の中身に違いがあります。

「たかる」の場合は、人に金品を要求するだけでなく脅して奪い取るといった意味があります。

一方、「せびる」には、脅して奪い取るといった意味はありません。

単に「ほしい」とお願いする行為のみになります。

その点に2つの言葉が持つ意味の大きな違いがあります。

「たかる」の例文

・『今月は部下にたかられることが多く金欠です』
・『街中で不良にたかられ怖い思いをしました』

「せびる」の例文

・『父親にお小遣いアップをせびる』
・『妹は、いつもうまく祖母にお菓子をせびっていました』

まとめ

以上のように、同じ金品を要求するなかでも、その要求方法に「たかる」「せびる」の違いがあります。

違い
違い比較辞典