「顧みる」と「振り返る」の違いとは?分かりやすく解釈

「顧みる」と「振り返る」の違いとは?違い

この記事では、「顧みる」「振り返る」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「顧みる」とは?

過去に起きた気になる出来事を頭の中で回想することを「顧みる」【かえりみる】といいます。

「失敗を顧みる」といえば、自分が犯した過ちを反省し、また間違った問題を繰り返さないよう前に前進するといった意味になるのです。

このように、過去の悪い点を振り返り、今度こそは正しく行動できるよう自分の行動や考えを改めて実行するといった意味で使われています。


「振り返る」とは?

人間や動物が気になると思うときふと立ち止まり、顔をその方向に向けることを「振り返る」【ふりかえる】といいます。

「物音がしたので振り返る」というように、誰もいない部屋から何かが動く音が聞こえてきたので気になり、顔を向けるといった人間の動作に焦点を当てた言葉なのです。

他にも「振り返るのが怖い」といったように、何か得たいの知れないものがいるようで顔を向けられないといった状態を表す場合もあります。


「顧みる」と「振り返る」の違い

「顧みる」「振り返る」の違いを、分かりやすく解説します。

二度と同じ過ちをしないよう過去に失敗した点を振り返って反省し、二度と失敗を繰り返さない努力することを「顧みる」といいます。

努力したうえで危険を承知で物事に挑み、行動する人の勇敢な姿を表せる言葉になるのです。

もう一方の「振り返る」は人が気になる音や話し声が聞こえたとき注意を向ける行動を指します。

また、人生や今年の出来事を振り返り、反省すべき出来事を思い出し、今後二度としないように考えて行動するわけです。

「顧みる」の例文

・『なぜ仕事で失敗したのか、自分の過去を顧みて反省した』
・『高速道路では何度も後方を顧みて、右車線へと入った』

「振り返る」の例文

・『自分はなぜ生きているのか、人生を今一度振り返った』
・『妹の泣き顔を見るのは辛いので、二度と振り返らなかった』

まとめ

似ている意味の言葉を2つご紹介しましたが、どういった状況で使うか状況を見て、うまく使い方を工夫してみるといいでしょう。

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