この記事では、「板目表紙」と「板紙表紙」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「板目表紙」とは?
官公庁では、大事な書類をまとめて一つにするとき、一番上に「板目表紙」【いためひょうし】という板で綴じます。
書類の大きさによって表紙もサイズを合わせるのです。
表紙の構造としては、中の芯には灰色か茶色を採用し、表部分には黒い文字を記入したとき、目立つように白を採用しています。
10枚入りがセットになって販売するものは、ハサミで好きな大きさに端を切って使える表紙であり、伝票や工作用紙にも使えるのが魅力です。
主に、0. 6mm以上の厚みがある表紙で、色が白の厚紙であれば「板目表紙」と呼びます。
「板紙表紙」とは?
ボール紙を採用する「板紙表紙」【いたがみひょうし】は、板かと思うほど折れ難いボール紙を使っています。
拳を強く押し付けても簡単には折れないため、中に挟んだ紙をしっかり守れるのが利点です。
卒業写真や賞状といった長年残したいものを紫外線から守り、カビが生え難い状態で残したいと思う表紙にもよく使われています。
なかには再生紙を使った表紙があり、価格を抑えるためねずみ色の両面を採用した「板紙表紙」もあります。
「板目表紙」と「板紙表紙」の違い
「板目表紙」と「板紙表紙」の違いを、分かりやすく解説します。
大きさに合わせて切り、サイズを合わせられる「板目表紙」は破け難い表紙を採用し、曲がりにくいので挟んだ書類も守ってまとめられます。
白い表紙の穴は自分で好きな箇所に空けて、綴り紐を通して書類やテキストが散らばらないように綴じられるのが便利です。
裏表紙はないため自分で作る必要性はありますが、最近は折返し用として筋がある丈夫な板が一緒に入っているものがあります。
もう一方の「板紙表紙」は板のごとく頑丈でしっかりした板表紙が大事な書類を守り、長期間良い状態で保存できるところが魅力です。
固い紙を採用している分だけ「板目表紙」よりも価格が高い傾向が見られますが、色を灰色にして安くする工夫がなされています。
まとめ
書類をしっかり挟み、保存できる表紙を2種類ご紹介しました。
丈夫さや色、用途などに違いがありますので、メーカーサイトや通販サイトの商品説明で異なる点を比べてみるといいでしょう。