この記事では、「番茶」と「麦茶」の違いを分かりやすく説明していきます。
「番茶」とは?
「番茶(ばんちゃ)」は日本で飲まれている緑茶の一つです。
製法は煎茶とほぼ同じで、採取した茶葉や茎を煮た後、乾燥させて作ります。
「番茶」は新芽を刈り取った後の茶葉や、大きくなりすぎて硬くなった葉の部分などを使用しています。
代表的な「番茶」には、京都の「京番茶」、岡山の「美作番茶」、徳島の「阿波晩茶」の3種類があります。
「麦茶」とは?
「麦茶(むぎちゃ)」とは、殻付きの「大麦」の種子を焙煎し、煮出したり、水に浸して作った飲料のことを表しています。
「大麦(オオムギ)」はイネ科オオムギ属に分類されている一年草、または越年草です。
「大麦」の草丈は60㎝〜120㎝くらいで、茎は中空です。
葉は緑色で、互生の単葉、長さは8㎝〜18㎝程度です。
「大麦」は飲用、食用、薬用、観賞用などに用いられています。
「大麦」は穂の形状によって、「二条大麦」、「四条大麦」、「六条大麦」などに分けられます。
「麦茶」の原料である「大麦」は、「六条大麦」が多く使用されています。
「番茶」と「麦茶」の違い
「番茶」と「麦茶」の違いを、分かりやすく解説します。
「番茶」は緑茶の一種で、チャノキの葉が原料ですが、「麦茶」の原料は大麦の種子になります。
「番茶」と「麦茶」にはこのような違いが見られます。
まとめ
「番茶」の別称には、「茎ほうじ茶」、「ほうじ番茶」、「棒茶」などがあります。
また、「番茶」の英語表記は「coarse tea」などになります。
そして、「麦茶」には、「麦湯(むぎゆ)」などの別名があります。
さらに、「麦茶」は英語で「wheat tea」、「barley tea」などと表記します。
今回は「番茶」と「麦茶」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「番茶」と「麦茶」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。