この記事では、「絶妙」と「秀抜」の違いを分かりやすく説明していきます。
「絶妙」とは?
この上なく、上手、たくみであることを言います。
例えば、「絶妙なバランス」「絶妙な演技で観客を魅了する」などと使います。
「絶妙」という言葉が使われると、大抵の場合は褒め言葉として使うことになります。
しかし、「一番、間が悪いタイミング」を引き寄せてしまった時なども、皮肉めいて「絶妙のタイミング」などと言うこともあるので、前後にある言葉から判断するようにしましょう。
「秀抜」とは?
他よりぬきんでてすぐれていることを言います。
例えば、「秀抜な作品」「秀抜な才能を持つ人」などと使います。
「秀抜」という言葉も褒め言葉として使われることが多いですが、「絶妙」と違って、皮肉として使われることはほとんどありません。
「絶妙」と「秀抜」の違い
「絶妙」と「秀抜」の違いを、分かりやすく解説します。
「絶妙」と「秀抜」は似たような意味を持つ言葉ですが、微妙な違いがあります。
一般的に、「絶妙」は、巧みさや上手さを強調する言葉です。
一方、「秀抜」は、優秀さや抜きん出たさを強調する言葉です。
例えば、「絶妙な味付け」は、味の巧みさや上手さを褒める言葉ですが、「秀抜な味付け」は、味の優秀さや抜きん出たさを褒める言葉です。
「絶妙」の例文
・『彼の絶妙なアイデアにより、プロジェクトは成功した』
・『絶妙なバランス感覚で彼は高い場所に登った』
「秀抜」の例文
・『彼らのつくる音楽は、我々のと比較しても秀抜であるように聴こえた』
・『秋声は、ほんとうに自分を生きながら記念像としなかった秀抜な作家の一人であった』
まとめ
「絶妙」と「秀抜」は、どちらも他と比べて優れていることを表す言葉ですが、ニュアンスに違いがあります。
「絶妙」は、この上なく巧みで見事なこと、またはそのさまを意味します。
その一方で、「秀抜」は、他より抜きん出てすぐれていること、または、そのさまを意味します。