この記事では、「狐疑逡巡」と「即断即決」の違いを分かりやすく説明していきます。
「狐疑逡巡」とは?
「狐疑逡巡」は「こぎしゅんじゅん」と読みます。
意味は「怪しんで疑い、ぐずぐずとためらうこと」です。
ある事柄について信用できず、いつまでも行動に移せない様子を表します。
「狐疑逡巡」の言葉の解説
「狐疑逡巡」は「キツネの様に疑い、尻込みすること」という意味の四字熟語です。
中国戦国時代に記された詩集「楚辞(そじ)」の一節に由来しています。
文中に「心猶予して狐疑す(疑ってぐずぐずする)」という一節があります。
これは、キツネは疑い深い動物で、凍り付いた川を渡る時に、下の水の音を用心深く探りながら渡る様子から「疑い深いことのたとえ」として使われています。
「逡巡」は「決断できず尻込みすること」「ためらうこと」という意味、「狐疑逡巡」で「疑い深く、ぐずぐずとためらうことのたとえ」として使われています。
「即断即決」とは?
「即断即決」は「そくだんそっけつ」と読みます。
意味は「考える間もなく、すぐに決めること」です。
ものごとの可否を、その場ですぐ判断することを表します。
「即断即決」の言葉の解説
「即断即決」は「間をおかずに判断して、間を置かずに決めること」という意味の四字熟語です。
特に語源や由来などはなく、漢字の意味から使われています。
「即断」は「その場で判断を下すこと」という意味、「即決」は「その場で決定すること」という意味、「即断即決」で「すぐに判断して決めること」で、「判断が早いこと」を強調する言葉です。
「狐疑逡巡」と「即断即決」の違い
「狐疑逡巡」は「疑い深く、ぐずぐずとためらうことのたとえ」です。
「即断即決」は「すぐに判断して決めること」です。
まとめ
今回は「狐疑逡巡」と「即断即決」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。