この記事では、「孤立無援」と「四面楚歌」の違いを分かりやすく説明していきます。
「孤立無援」とは?
「孤立無援」は「こりつむえん」と読みます。
意味は「独り、またはごく少人数で、他に誰も助けてくれる者のいない様子」です。
全く援護してくれる者がなく、単独の状態で不利な状況に臨む様子を表します。
「孤立無援」の言葉の解説
「孤立無援」は「独りぼっちで立ちつくし、援軍がないこと」という意味の四字熟語です。
中国の歴史書「後漢書(ごかんじょ)」に記された一節に由来します。
後漢の「斑超(はんちょう)」は、少数部隊で必死に戦っていました。
自分の国は敵に寝返ったことを知った斑超は、援軍のない状態で見事に敵を撃退して、自国を取り戻したのです。
ここから「単独でかけ離れ、援軍が来ない状態」、転じて「独りぼっちになり、誰も助けてくれないことのたとえ」として使われる様になりました。
「四面楚歌」とは?
「四面楚歌」は「しめんそか」と読みます。
意味は「回りが敵対する人ばかりになり、寂しく感じる様子」です。
集団の中で独りぼっちになるだけではなく、心が不安とさみしさでいっぱいになることを表します。
「四面楚歌」の言葉の解説
「四面楚歌」は「全ての方向から楚の歌が聞こえてくること」という意味の四字熟語です。
中国の歴史書「史記」に記されている一節が由来です。
楚の将軍「項羽(こうう)」は、漢の将軍「劉邦(りゅうほう)」と戦っていました。
夜中に四方を囲む漢軍から、楚の国の歌が聞こえてきたために、項羽は楚の兵士たちが漢軍に降伏したと思い、絶望したと記されています。
ここからて「敵対する人に囲まれて独りぼっちになり、不安と寂しさを感じることのたとえ」として使われています。
「孤立無援」と「四面楚歌」の違い
「孤立無援」は「独りぼっちになり、誰も助けてくれないことのたとえ」です。
「四面楚歌」は「敵対する人に囲まれて独りぼっちになり、不安と寂しさを感じることのたとえ」です。
まとめ
今回は「孤立無援」と「四面楚歌」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。