この記事では、「オートクチュール」と「オーダーメイド」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「オートクチュール」とは?
店では販売していない希少価値が高い素材を使っていたり、上質な生地を使って丁寧に作る店を「オートクチュール」といいます。
この高級衣装店協会に登録している店舗のみを指す言葉です。
欧州ではパリ・クチュール組合に加盟して認証され、高級品の鞄、帽子、手袋といった富裕層や、大金を使う観光客を相手に物を売る店を「オートクチュール」と呼びます。
とくに、その客が希望するデザインを手がけるため世界で1点しかないものを取り扱う店を指すわけです。
「オーダーメイド」とは?
“meda-to-order”と書く「オーダーメイド」は、客から注文してもらった後に作る物という意味があります。
「オーダー」を「注文」といい、「作る」を「メイド」と訳して掛け合わせた言葉です。
このような丈にしてほしい、色や柄を指定するなど自分が着たいと思う服や履きたい靴を店の者に作らせるといったその行為を指します。
一昔前はあつらえ品といった言い方をしていましたが、人の体型に合わせて作る服を中心に使うわけです。
服だけではなく、鞄や靴、帽子、家具、カーテンといった日常生活で使う物を対象にしています。
「オートクチュール」と「オーダーメイド」の違い
「オートクチュール」と「オーダーメイド」の違いを、分かりやすく解説します。
パリ・クチュール組合で認められた高級品を取り扱う店を「オートクチュール」といいます。
ほとんどの客が自分のためにだけ作らせる完全なる「オーダーメイド」の服を依頼できる高級店という意味で使う言葉です。
気高く、上質な素材を職人が一からすべて作り出すため、縫製も素晴らしく、長年、良い状態のまま着られます。
「高級」という意味がある「オート」に、「仕立服」といった「クチュール」を掛け合わせている言葉です。
もう一方の「オーダーメイド」は、選んだ布や糸、装飾品などを自分で選び、このように仕上げてほしいと伝えて作らせます。
「オートクチュール」は、糸や縫い方、生地などかなり細かい部分から注文できる店を指しますが、「オーダーメイド」は客から注文された後に作る行為を指すのが違う点です。
まとめ
服を作る世界ではよく使われている言葉ですが、使い方に違いがありますので、自分なりに資料やサイトで調べてみるといいでしょう。