「国士無双」と「天下無双」の違いとは?分かりやすく解釈

「国士無双」と「天下無双」の違いとは?違い

この記事では、「国士無双」「天下無双」の違いを分かりやすく説明していきます。

「国士無双」とは?

「国士無双」とは国の中に並ぶものはいないという表現です。

国士はその国において優れた能力を持つ人を指す言葉で、無双は二つと無いという意味を持ちその2つが合わさって、国中の優れた人を探してもそれに並ぶ人はいないという表現になります。

前漢の時代に大将軍として活躍した韓信を評価し褒め称える言葉として生まれた故事成語であり、日本においても賛辞として定着した言葉です。


「天下無双」とは?

「天下無双」とは世界中を見ても並ぶものがいないほど優れているという表現です。

無双は「国士無双」と同じ意味ですが比較する範囲が国中である国士から世界全体を指す天下に変わっており、世界一の能力を持った人物という意味になっています。

そのため非常に優れた能力を褒め称える言葉ではありますが、「国士無双」より規模が大きくより優れているという意味で使われる言葉です。

能力を褒める言葉として最上と言っていい規模の言葉なので、「国士無双」よりも「天下無双」を選んで使われることが多いでしょう。


「国士無双」と「天下無双」の違い

「国士無双」「天下無双」の違いを、分かりやすく解説します。

国中探しても同じくらい能力が秀でている人はいないという賛辞が「国士無双」で、この世の全てを探しても同じくらい能力が秀でている人はいないという賛辞が「天下無双」です。

比較対象の範囲が「国士無双」は国中なのに対して「天下無双」は世界中なので、褒め言葉としては「天下無双」の方が上の言葉になります。

まとめ

どちらも優れすぎていて並ぶものが見つからないという形の褒め言葉ですが、「国士無双」は国中を探しても「天下無双」は世界中を探してもという意味なので比較対象を探す範囲が違います。

どちらも大げさな褒め言葉なのであえて狭い範囲の「国士無双」ではなく、世界中というこの上なく規模が大きい「天下無双」の方が使われることは多いでしょう。

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