「弱み」と「弱点」の違いとは?分かりやすく解釈

「弱み」と「弱点」の違いとは?違い

この記事では、「弱み」「弱点」の違いを分かりやすく説明していきます。

「弱み」とは?

「弱み」とは、その人の弱いところ、または持っていると不利になる要素、ほかの人に負い目を感じる部分のことです。

主観的、客観的な評価による弱さを意味し、「弱みを見せる」「弱みをにぎる」「弱みにつけ込む」などの言い回しに使われます。

反義語は「強み」です。

反義語の「強み」は、その人の強いところや優れたところ、目的を達成するために役立つ能力、自信を持ってアピールできる自己の優れた部分を意味します。

見て分かるように「弱み」「強み」とは意味が全く逆です。

ちなみに、人や組織を評価する際には、評価の対象として「強み」「弱み」がセットで用いられることが多いです。

特に学生が就職活動をする際には、自分に合った企業を選び出すために自己分析をして自分の「強み」「弱み」を知ることが必要とされています。


「弱点」とは?

「弱点」とは、その人の苦手なもの、劣っているところ、直すべきところという意味です。

一般には、第三者から見た客観的な評価を指します。

漢字の「点」「ある部分」という意味を持っており、「弱」「点」を組み合わせた「弱点」「弱い部分」を表しています。

明確な反義語はありませんが、反対の意味を持つ言葉には、優れたところを意味する「強み」「美点」や有益な点を意味する「利点」などがあります。

比べて分かるように「弱点」はこれらの言葉と逆の意味を表す言葉になっています。

類語は、至らない点を意味する「欠点」や良くない要素を意味する「短所」です。

これらの言葉は、持っていると不利になる要素という点が共通しています。


「弱み」と「弱点」の違い

「弱み」「弱点」の違いを、分かりやすく解説します。

「弱み」「弱点」はどちらも「弱」という感じが含まれており、その人(組織)の弱い部分を指す言葉になっています。

類語として扱われることもありますが「弱み」はどちらかというと自身や個人の主観的な評価、「弱点」は客観的な評価といったニュアンスの違いがあります。

また「弱み」「ほかの人に負い目を感じる部分」という意味を持つところが「弱点」と異なります。

包み隠さず自分をさらけ出すことを意味する「弱みを見せる」「相手の知られると困る部分を知って優位に立つこと」を意味する「弱みをにぎる」という言い回しをする場合には、あまり「弱点」は使いません。

「弱み」の例文

・『自分の弱みを把握して、自分に向いている職業を探す』
・『困っている人の弱みにつけ込んで、お金をだまし取る』
・『ほれた弱みで、彼女のどんなわがままも許してしまう』

「弱点」の例文

・『体力のなさが彼の弱点だ』
・『相手の弱点をついて攻撃する』
・『歌が苦手という弱点を改善するためカラオケで歌の練習を始めた』

まとめ

「弱み」「弱点」はどちらも「弱い部分」を表します。

同じような意味を持っていますが、ニュアンスが少し違うことを覚えておきましょう。

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