この記事では、「付和雷同」と「独立独歩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「付和雷同」とは?
「付和雷同」は「ふわらいどう」と読みます。
意味は「しっかりとした自分の意見を持たず、すぐ人の言動に合わせること」です。
ものごとを深く考えず、誰かが述べた意見にすぐ賛成して従うことを表します。
「付和雷同」の言葉の解説
「付和雷同」は、「雷が鳴ることで全てのものが応じて響く様に、大人しく付き従う」という意味の四字熟語です。
中国の歴史書「礼記(らいき)」の一節が由来とされています。
文章中に「毋勦説、毋雷同」とあり、「他人の説を盗むことなかれ、むやみに他人の意見に賛同することなかれ」という意味です。
ここから「すぐに他人の意見に賛同して、付き従うことのたとえ」になり、「付和」という言葉を付けて使われる様になりました。
「独立独歩」とは?
「独立独歩」は「どくりつどっぽ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人に頼らず、自分の考えや信念に従って行動すること」という意味です。
2つ目は「非常に個性的で、他に並ぶものがないこと」という意味です。
「独立独歩」の言葉の解説
「独立独歩」は「ひとりで立ち、ひとりで歩くこと」という意味の四字熟語です。
中国の南宋時代の僧である「無門慧開(むもんえかい)」が編集した「無門関(むもんかん)」という書物に記されている一節が由来とされています。
文献中には「乾坤獨歩(けんこんどっぽ)」とあり、「何にも縛られず自由に歩ける」という意味です。
ここから「他人に頼らず、自分の信念に従い、ひとりで行動することのたとえ」になり、「独立」という言葉が付け加えられたのです。
「付和雷同」と「独立独歩」の違い
「付和雷同」は「すぐに他人の意見に賛同して、付き従うことのたとえ」です。
「独立独歩」は「人に頼らず、自分の信念に従い、ひとりで行動することのたとえ」です。
まとめ
今回は「付和雷同」と「独立独歩」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。