この記事では、「毅然」と「平然」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「毅然」とは?
自分に大変な問題が降りかかっても酷く動揺せず、平然としている状態を「毅然」【きぜん】といいます。
動じないといった意味を持つ「毅」を使っている言葉であり、驚く、怖いといった感情を表情に出さず、立ち向かっていこうとする気持ちが出るのです。
相手が理不尽と思えば断固戦う権力者であっても平気で立ちはだかる様は人々に勇気を与えます。
「平然」とは?
驚くような問題が起きても顔に動揺した気持ちを出さず、普段通りの表情を見せることを「平然」【へいぜん】といいます。
例えば、上司に嫌味を言われても苛立つ顔を見せず、いつもの通り落ち着いて対処できるのです。
また、問題が起きて周囲が酷く落ち着かないでいるのに、1人だけとても落ち着いて物事を見ている様子は凄いと感じさせます。
「毅然」と「平然」の違い
ここでは「毅然」と「平然」の違いを、分かりやすく解説します。
何か起きても驚かず、落ち着いて物事を冷静に見ることを「毅然」といいます。
ぶれない意志を持つ人は周囲が動揺しても落ち着いて行動するので、周囲はその様子を見て安心させるのです。
もう一方の「平然」は事件が起きても平気な様子を見せる様を意味しています。
動じず、落ち着き払っている表情を見せる人の行動を表します。
「毅然」の例文
・『相手が会長であっても動揺せず、毅然とした態度で挑む』
・『毅然とした表情を見せる部員に顧問は暴力をやめた』
「平然」の例文
・『飛行機の酸素マスクが落ちてきても、彼女は平然としていた』
・『平然と嘘つく彼氏が信用できず、気持ちが離れてしまった』
まとめ
周囲が酷く動揺していても、動揺する態度を見せない人の様を表す言葉を2つご紹介しました。
ただ、驚く場面でも動揺しないか、普段通りに対処できるといった違いがあると覚えておくといいでしょう。