この記事では、「鬼に金棒」と「虎に翼」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「鬼に金棒」とは?
そうでなくても仕事ができるのに、そこにもってパソコンがプロ並みに使える人であれば仕事がさらに捗るので、心強いという意味で使う言葉が「鬼に金棒」【おににかなぼう】です。
元々周囲を圧倒するほどの能力を持っているのに、一層凄いと感じる強さが加わったとき、勝てないほど強くなる様を表す言葉になります。
「虎に翼」とは?
鋭い爪で相手の体を掴んでは倒し、牙で敵を噛み付いて離さない野獣である動物に、飛べる翼が生えればさらに強くなるという意味がある言葉が「虎に翼」【とらにつばさ】です。
ただ、いい意味で使われているというよりも、性格が悪い人を出世させたら部下を見下すようになるため困るといった相手に使われています。
また、口煩い女性がPTAのまとめ役になれば、さらに態度が酷くなると大変だと恐れるのです。
「鬼に金棒」と「虎に翼」の違い
「鬼に金棒」と「虎に翼」の違いを、分かりやすく解説します。
強い鬼に金棒を渡せばもっと強くなるという意味から、美貌がある女性が調理師の資格もあれば、どのような男性をも虜にするわけです。
このように、もう1つの才能や資格を加えると採用されやすくなります。
もう一方の「虎に翼」は、強い動物であるのに羽根が生えれば強くなるという意味がある言葉です。
ただ、権力を見せびらかしては部下の意見も聞かずに指示したり、性質が悪い人が仕切るようになればより横暴になって困ると表します。
「鬼に金棒」の例文
・『運動会で足が速い人が2人も入れば鬼に金棒である』
・『高度な技術を持つ従業員を採用すれば鬼に金棒だ』
「虎に翼」の例文
・『あの人が上司になれば部下は今よりもこき使われて虎に翼だ』
・『悪い噂しかない人が店長になれば怖いほど虎に翼となる』
まとめ
似たような意味がある言葉ですが、「虎に翼」は悪い意味で使われている言葉です。
どのようなときどう使えば言葉の意味が通じるかを学び、使い分けてみましょう。