この記事では、「にんべん」と「ぎょうにんべん」の違いを分かりやすく説明していきます。
「にんべん」とは?
「にんべん」とは人の行為や動作を表す漢字に使われる部首です。
にんべんは漢字で人偏と書き、人が立っている様子からできています。
具体的には漢字の左側に使われる「亻」がにんべんであり、侍や住などがにんべんを使った漢字です。
また人の行為や動作だけでなく、人そのものを表す漢字であったり、人の様子や特徴あるいは状態などを表す言葉にも使われます。
人に関わることに幅広く使われる部首と言えるでしょう。
「ぎょうにんべん」とは?
「ぎょうにんべん」とは道や行き来などに関わる漢字に使われる部首です。
「彳」と書きにんべんと形は似ていますがにんべんから派生したものではなく、行という十字路を表す象形文字の左側から来ています。
待や往のような道であったり歩くことなどや行き来に関連する漢字に使われるのも、道を表す字からできているのが理由です。
一見道や行き来とは関係ないと思われる文字については、少しずつ歩く意を持つ部首であり、その少しずつを広い意味で捉えた使われ方をしています。
「にんべん」と「ぎょうにんべん」の違い
「にんべん」と「ぎょうにんべん」の違いを、分かりやすく解説します。
人に関わる様々な行為や動作や状態に使われるのが「にんべん」で、道や行き来に関連し少しずつ歩くという意味をもつ部首が「ぎょうにんべん」です。
人に直接関係ある漢字に使われるのは「にんべん」で、「ぎょうにんべん」は人間がする行動などの人と間接的に関係のある漢字に使われます。
まとめ
実際にどう書くかで言えばカタカナのイのような亻が「にんべん」で、その上にノをつけたような形の彳が「ぎょうにんべん」です。
見た目は似ていますが「にんべん」は人が立っている姿から来ているので人に関わる幅広い漢字に使われ、「ぎょうにんべん」は行という道の象形文字から来ているので道や行き来などに関わる漢字に使われるという、由来と意味の違いがあります。