この記事では、「否める」と「否めない」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「否める」とは?
否定するという意味がある「否む」の可能動詞として使われているのが「否める」【いなめる】です。
「る」が付くことで否定するところを現実的に可能にするという意味になります。
このような意味から、容易に否認できない状況を自分としては相手が伝えてきたことを受け入れるという意味で使う言葉です。
使い方としては、「否めなかった」と言い換えて文章の語尾に付けます。
「否めない」とは?
物事を簡単に否定できないという意味がある言葉を「否めない」【いなめない】といいます。
元々は「否める」の未然形に「ない」という助動詞を掛け合わせた言葉です。
意味としては、人から頼まれた依頼をそう簡単には断れないと伝えます。
このようなところから、事実を否定できないといった場面で自分の意見を伝える際に使うわけです。
「否める」と「否めない」の違い
「否める」と「否めない」の違いを、分かりやすく解説します。
容易に相手の言うことを否認できないといった意味で使われているのが「否める」です。
使い方としては、「否めなかった」や「否めない」と何がどう否定できないか相手に伝えます。
もうい一方の「否めない」は、そう簡単には相手から依頼を断れないという意味で使う言葉です。
「今更感が否めない」といえば、いまさら遅すぎるといった意味で使われています。
「否める」の例文
・『戦争中は国民がみな不安な日々を送っていたのは否めない』
・『相手を罵り、つらくあたる裏には憎しみがあるのは否めない』
「否めない」の例文
・『胡麻を擦る裏には出世したいという企みがあるのは否めない』
・『酔った姿を娘にさらす姿は、悪い影響を与えることは否めない』
まとめ
「否」を使った言葉ではありますが、「める」と「めない」の違いがあります。
違いによって相手の意見を受け入れるか、少し遠まわしに同意するかの違いが生まれると目を向けてみましょう。