この記事では、「出自」と「出生」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出自(しゅつじ)」とは?
「出自」とは「人の生まれ」や「事物の出どころなど」、「文化人類学において、個人の生まれと同時に組み込まれる特定の祖先を共通にする集団を決定するための原理」を意味する言葉です。
「出自」の使い方
「出自」は名詞として使われています。
「出生(しゅっしょう/しゅっせい)」とは?
「出生」とは「生まれ出ること」や「人が生まれること」、「ある土地や家柄、境遇の生まれであること」を意味する言葉です。
元々は「しゅっしょう」と読まれていましたが、現代では「しゅっしょう」と読んでも誤用にはなりません。
「出生」の使い方
「出生」は名詞として使われています。
「出自」と「出生」の違い
「出自」は主に「人の生まれ」や「事物の出どころなど」といった意味を表す言葉です。
「出自」の同義語には「生まれ」や「出処」、「出所」、「出身」があり、英語だと“origin”などに訳されます。
「出生」は主に「生まれ出ること」や「人が生まれること」という意味を表す言葉です。
「出生」の同義語には「生年月日」や「生まれ」、「生まれ落ちる」、「誕生」、「生誕」などがあり、英語だと“birth”などに訳されます。
したがって、二語は微妙に違う意味を表す言葉と解釈できるでしょう。
「出自」の例文
・『この偉人の出自については資料が乏しいため、色々な説が挙げられている』
「出生」の例文
・『この場所はこれまで歴史に名を残した多くの偉人を出生した土地としてとても有名である』
まとめ
「出自」は主に「人の生まれ」や「事物の出どころなど」という意味を表し、「出生」は主に「生まれ出ること」や「人が生まれること」という意味を表す言葉ということでした。
字面が似ていますが、指し示す意味は微妙に異なるので混同しないように注意しましょう。