この記事では、「春風駘蕩」と「平穏無事」の違いを分かりやすく説明していきます。
「春風駘蕩」とは?
春風駘蕩とは、春風が穏やかに吹いていてのどかな様子を表す四字熟語です。
そこから転じ、何事もなく平穏であることも表すようになりました。
また、人柄が穏やかで温和なことを指す場合もあります。
春風駘蕩と書いて「しゅんぷうたいとう」と読みます。
春風は文字通り穏やかな春の風を表していて、駘蕩はのどかでのびのびとしている様子を表す言葉です。
「平穏無事」とは?
平穏無事とは、変わったことはなく穏やかなことをいいます。
平穏無事と書いて「へいおんぶじ」と読みます。
平穏には「穏やか、安らか」という意味があり、無事には「変わったことがない、健康である」といった意味があります。
似た意味の言葉を重ねることで、何事もなく穏やかということを強調しています。
「春風駘蕩」と「平穏無事」の違い
春風駘蕩も平穏無事も、穏やかでのどかな様子を表す言葉になります。
春風駘蕩はのどかであるというニュアンスが強く、平穏無事は何も変わったことがないというニュアンスが強いです。
また、春風駘蕩は温和な人柄を表す時にも使う言葉ですが、平穏無事は人柄を表す時には使いません。
健康で元気にしているといった意味合いで使われることが多いです。
よく使われているのは平穏無事の方です。
「春風駘蕩」の例文
・『春風駘蕩な自然の中で過ごしていると心も元気になってきました』
・『彼は春風駘蕩な人なので、一緒にいると安心できます』
「平穏無事」の例文
・『こちらの地域では大きな地震がありましたが幸い我が家は平穏無事です』
・『田舎に戻ってからは平穏無事に暮らしています』
まとめ
春風駘蕩は春の風が吹いてのどかな様子や何事もなく平穏である様子を表す言葉で、温和な人柄を表す時にも使われます。
それに対して平穏無事は、何事も変わったことがなく穏やかなことを表す言葉になります。