穀物を原料にして作る粉として「米粉」と「小麦粉」があります。
この2つの粉は具体的にどのような違いがあるでしょうか。
今回は、「米粉」と「小麦粉」の違いを解説します。
「米粉」とは?
「米粉」とは、「米を原料にして作る食用の粉」です。
「米粉」の使い方
米を挽いたり細かく砕いたりして作る粉末状の食品を指します。
米には我々が普段の食事で炊いて食べるうるち米と餅をつく時に使うもち米がありますが、どちらの米を使ったものでも粉末状になっていれば全て「米粉」です。
団子や求肥の原材料として使用されるほか、アジアではビーフンやフォーなど麺類に加工して食べられています。
女性から人気を集めている生春巻きに使うライスペーパーも米粉の加工品で、近年は米粉を使ったパンなども作られています。
米の消費量が年々落ち込んでいる中にあって「米粉」は新たな需要として大きな期待を集めています。
「小麦粉」とは?
「小麦粉」とは、「小麦から作る食用の粉」です。
「小麦粉」の使い方
小麦の実のうち表皮を覗く胚乳の部分を細かく挽いて作る粉末状の食品で、世界中で主食穀物として利用されています。
パンや麺類、お菓子や揚げ衣など人類の食生活にとって欠かせない食品です。
小麦粉はグルテンの含有量によって「薄力粉」「中力粉」「強力粉」に分類されます。
粘り気の少ない薄力粉は揚げ衣やお菓子の材料などに向いており中力粉はお好み焼きやたこ焼き、うどんに広く使われています。
強い粘りが特徴の強力粉はパンやピザ生地などに向いている食材です。
「米粉」と「小麦粉」の違い
「米粉」と「小麦粉」の違いは原材料です。
米を原材料にして作る粉が「米粉」、小麦を原材料にして作る粉が「小麦粉」と原材料の違いで区別されます。
「米粉」は上新粉やもち粉など、「小麦粉」は薄力粉や強力粉などそれぞれ性質や特徴ごとに細分化されています。
まとめ
食材として使う粉でも「米粉」と「小麦粉」は全くの別物です。
味はもちろん粉としての性質も大きく異なるのでそれぞれの特徴を理解して使いましょう。