この記事では、“use”と“usage”の違いを分かりやすく説明していきます。
「use」とは?
“use”には動詞と名詞の意味があります。
動詞の主な意味は4つです。
1つめは使うです。
道具や手段などをある目的のための用いることを意味しています。
たとえば、外出先でトイレに行きたくなったとします。
帰宅するまで我慢するのはつらいので、外出先のトイレを借りることでしょう。
これは「トイレを使う」ということができます。
道具や手段ではありませんが、時間を使うという意味もあります。
「午後の時間を使って手紙を書く」のように用います。
2つめは人や地位などを利用するです。
役に立つように、うまく用いることを意味しています。
たとえば、課長の地位を利用して、本来自分がやるべき仕事を部下にやらせるなどです。
3つめは、~が欲しい、あればありがたいです。
なくても問題ないけれど、あればうれしい、といった意味になります。
4つめは茶や酒などを飲む、タバコや麻薬を常用するです。
嗜好品や薬物などを摂取することを意味しています。
名詞の主な意味は3つです。
1つめは使用です。
ある目的のために道具などを用いることを指しています。
2つめは役に立つことです。
使って有用なことを意味しています。
たとえば、ある本を読んだとします。
その本を読んだことで知識が増え、その知識を生活に活かすことができました。
これは、この本が役に立っているといえます。
3つめは習慣、慣習、しきたりです。
その国や地域の間で、そうするのが当たり前になっているやり方という意味になります。
「use」の使い方
さまざまな意味がありますが、この言葉はある目的に利用するという意味を持っており、使う、利用する、茶などを飲むなどの意味で使用をします。
「usage」とは?
“usage”の意味は3つあります。
1つめは言語の慣用法、語法です。
言葉の使い方には規則があり、それを語法といいます。
2つめは処理、取り扱いです。
物事を扱って始末をつけることを意味しています。
丁寧な扱い方、手荒い扱い方などのことを指しています。
3つめは慣習、しきたりです。
社会の中で長く行われてきたことで、そうするのが当たり前になっていることを意味しています。
「usage」の使い方
“usage”は名詞です。
慣習、しきたりの意味では、数えられる名詞として扱うこともあれば、数えられないものとして扱うこともあります。
慣用法、処理などの意味では数えられないものとして扱います。
「use」と「usage」の違い
慣習という意味が同じです。
どちらの言葉も、社会の中での習慣を指しています。
“use”は動詞と名詞の意味がありますが、“usage”は名詞の意味しかありません。
この点に違いがあります。
まとめ
2つの言葉は、慣習という意味が共通しています。
それ以外の部分の意味と品詞に違いがある言葉です。