この記事では、「起承転結」と「三幕構成」の違いを分かりやすく説明していきます。
「起承転結」とは?
「起承転結」とは、元々は中国で親しまれていた漢詩の四句の詩を組み立てる型として知られる言葉で、「あらゆる物事における順序や作法」もしくは「話や文章などにおいての構成や組み立て方」などを指して使われている四字熟語です。
誰もが理解しやすいように全体を起句、承句、転句、結句の4つのパートで構成し、流れにメリハリをつけたり、終盤に向かうにつれて真実が明らかになっていくなどの文章術として知られています。
「三幕構成」とは?
「三幕構成」とは、世界中の多くの国々で採用されている「ストーリーや脚本などにおける構成や組み立てなどの基本」を示す言葉です。
物語を「発端」「中盤」「結末」の3つに分けて、最初から最後まで読み手や視聴者などを飽きさせないようにする手法として知られており、全米のハリウッド映画などにおいてもこの技法は当たり前のように使用されています。
「起承転結」と「三幕構成」の違い
「起承転結」と「三幕構成」の違いを、分かりやすく解説します。
「起承転結」と「三幕構成」は、いずれも文章や物語などの構成や組み立てなどを考える際に使われる一般的な手法です。
全体を4つに分けて話を配分する方法である「起承転結」は、もっとも盛り上がる部分は最後の「結」の位置で、この最終章でそれまでの問題などがすべて解決されるという流れになっています。
一方、ストーリーを3つに分ける「三幕構成」は、「ニ幕」の部分が一番の重要ポイントで、ここに小さな2つの盛り上がりエピソードを盛り込み、「二幕」「三幕」でそれぞれの課題などを解決させていくという技法です。
「起承転結」の例文
・『起承転結がしっかりまとまっている物語は大変読みやすいですね』
・『起承転結はストーリーにメリハリをつける上で必要な技法です』
「三幕構成」の例文
・『日本では起承転結が一般的ですが、アメリカでは三幕構成が主流です』
・『三幕構成はアメリカの脚本家シドフィールドが提唱した手法として知られています』
まとめ
「起承転結」と「三幕構成」は、いずれもストーリーや脚本などにおける文章の構成術を指す言葉です。
詳細が異なるそれぞれの手法は、場面や状況などに応じてうまく使いこなしましょう。