この記事では、「気苦労」と「心労」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「気苦労」とは?
暮らしの中で感じる心配事が募っていくという意味で使われているのが「気苦労」【きぐろう】です。
精神的に疲れるほど子供のことや年老いた親、独身の兄弟について考えるほど気疲れします。
使い方としては、「あまりの気苦労で病気になってしまう」といかに苦労が重なった人がストレスを抱えて酒に走ったり、健康を損なう生活しては病に犯されたという状態を表す言葉です。
「心労」とは?
精神的に受ける辛さからくる苦労を「心労」【しんろう】といいます。
精神的に疲れる気持ちに包まれた場面で使われている言葉でもあり、気が疲れてしまうほど心配事があり、うまくその悩みが解消できず辛いと思う気持ちに包まれてしまうのです。
心に溜まった疲れはそのうち体調も悪化させる状態になります。
このように、「心労」が募る人は色々なことを心配しては悩み、毎日がさらに疲れていくのです。
「気苦労」と「心労」の違い
ここでは「気苦労」と「心労」の違いを、分かりやすく解説します。
心配事がいくつも重なると苦痛に感じて白髪になったり、気付かれしてしまうことを「気苦労」といいます。
あまりにも心配する出来事が起きてしまえば健康を損ない、病気になってしまうのです。
もう一方の「心労」は精神的に辛いと感じる出来事がいくつも重なったとき、心から疲れてしまうという状態を指します。
体調を悪化させたり、不安定な状態になり、ますます状態は悪化していく様子を表す言葉です。
「気苦労」の例文
・『度重なる気苦労で兄は冷静さを失い、会社をクビになった』
・『気苦労から姉は酒に走り、アルコール依存症になった』
「心労」の例文
・『学校を休んで悪い仲間と遊ぶ娘に、親は心労が絶えない』
・『兄は心労が重なり、食事が喉を通らず痩せ細ってしまった』
まとめ
「労」という漢字を使った言葉を2つご紹介しましたが、どのような場面で使えばより苦労する状態が伝えられるか分かるでしょう。