この記事では、「むなしい」と「はかない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「むなしい」とは?
主に悪い意味で使われます。
何かを求めたり努力したりしても、結果が得られなかったり、意味がなかったりするときに使います。
また、人が死んで魂がなくなることを表すときにも使います。
例えば、「むなしい希望」「むなしくなる」などです。
「はかない」とは?
悪い意味でも使いますが、良い意味でも使うことが可能です。
物事の寿命が短いことや、一瞬で消えてしまうことを表すときに使います。
美しさや感動などを強調するときにも使われます。
例えば、「はかない命」「はかない花」などです。
「むなしい」と「はかない」の違い
「むなしい」と「はかない」の違いを、分かりやすく解説します。
「むなしい」と「はかない」という言葉は、どちらも物事の移り変わりやすさや頼りにならなさを表す形容詞ですが、ニュアンスに違いがあります。
「むなしい」と「はかない」の違いは、「むなしい」が「理不尽さ」や「報われなさ」を感じるときに使われるのに対し、「はかない」が「儚さ」や「刹那さ」を感じるときに使われるということが可能です。
「むなしい」の例文
・『彼女はむなしい言葉で彼をなだめようとしたが、彼は聞く耳を持ってくれた』
・『彼は一生懸命勉強したが、試験に落ちてしまい、むなしい思いがした』
「はかない」の例文
・『はかないからこそ、人生は美しいと私は思う』
・『彼女ははかない恋に心を奪われたが、その相手の彼はすぐに彼女のことを忘れてしまった』
まとめ
「むなしい」と「はかない」は似たような意味を持つ形容詞ですが、ニュアンスが異なります。
「むなしい」は、空虚である、無益である、事実無根であるなどの悪い意味で使われます。
その一方で、「はかない」は、不確かである、かりそめである、短命であるなどの中立的な意味で使われます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。