いつも通っている道の至る所に、黄色の樹脂製や石のようなもので作られた様々な太さのポールが立っているのを見ることがあります。
そのようなものを「ボラード」と言います。
それでは、この「ボラード」とはどういう意味でしょうか。
また、「バリカー」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ボラード」と「バリカー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ボラード」とは?
「ボラード」とは、もともとは、船の繋留用のロープを結ぶコンクリート製のポールのことを指す言葉でしたが、今では同じ形状の自動車の通行制限用のポールのことも呼ぶようになりました。
形状や用途は次に述べる「バリカー」と同じで、交差点などの歩道と車道の間に設置されてカーブ時に歩道に乗り上げないような対策として使われています。
「ボラード」という名前はフランス語由来の「繋留木」の名前からきています。
「バリカー」とは?
「バリカー」とは、自動車の侵入を防ぐために設置されるポールのことを指す言葉です。
形状は、逆U字型の黄色いパイプ、コンクリート製や金属製、樹脂製などのポールなどがあります。
住宅の駐車場の前に立てられ、ロックを外すと地面に収納できるような形のものもあります。
「バリカー」とは「バリケード」と「カー」から作られた造語です。
「ボラード」と「バリカー」の違い
「ボラード」と「バリカー」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、一般的には歩道と車道の間や駐車場などに立てられ、車両の侵入を防ぐ役割のある機器なのは同じで、現在では同じもののことを表すことも多いですが、そもそもの成り立ちが違います。
簡単に言えば、「バリカー」はもともと車止めや侵入防止のために作られた機器でしたが、「ボラード」のほうは、元々は港の埠頭にある船の繋留用のロープを結ぶためのポールのことを表す言葉で、そこから同じような形状のものをすべて「ボラード」と呼ぶようになったという経緯があります。
その後「ボラード」という名前が指すものは拡大し、「バリカー」という名前で販売されているものも含んだ大きな集合となりました。
まとめ
この記事では、「ボラード」と「バリカー」の違いを、解説してきました。
元々は違った用途のものだったのでですが、今ではほぼ同じ意味で使われるものです。
しかし、どちらも一般の人には馴染みのない用語なので、名前を聞かれたらすぐに答えれば感謝されるでしょう。