「時下」と「目下」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「時下」と「目下」の違いとは?違い

この記事では、「時下」「目下」の違いを分かりやすく説明していきます。

「時下」とは?

時の下と書く「時下」「じか」と読みます。

意味は、この頃、当節、です。

多くの場合、「時下」は手紙の挨拶として使用されます。

例えば、「時下ますます」「時下いよいよ」「時下春暖の候」などといった形で使用します。

言い換えれば、「近頃」「今節」「この頃」「今日この頃」「日頃」などになります。


「目下」とは?

目の下と書く「目下」「もっか」と読みます。

意味は、目の前、すぐ近く、ただいま、差し当たり、現在、です。

目の前、すぐ近くといった意味では、「災害が目下に迫る」などといった形で使用します。

また、ただいま、差し当たり、現在という意味では「目下検討中」などといった形で使用します。

言い換えれば、「現在のところ」「現時点では」「今のところ」「現時点」などになります。


「時下」と「目下」の違い

「時下」「目下」の違いを、分かりやすく解説します。

「時下」「目下」は、どちらも、「今」「現在」とすぐ近くを意味する言葉です。

「時下」の意味は、この頃、当節。

「目下」の意味は、目の前、すぐ近く、ただいま、差し当たり、現在、です。

類義語関係にある2つの言葉の違いは基本、手紙などの挨拶文で用いる言葉が「時下」

挨拶文ではなく、日常会話で用いる言葉が「目下」といった違いになります。

例えば、「時下」「時下ますます」「時下いよいよ」などといった形で使用しますが、「目下」は、そのような形で使用することはありません。

「時下」の例文

・『時下ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます』
・『時下という言葉は、手紙を書くうえで非常に便利な言葉だと思います』

「目下」の例文

・『当校の目下の課題はいじめ対策となります』
・『その件に関しては、目下検討中としかお答えすることはできません』

まとめ

「時下」「目下」は似たような意味を持つ言葉ですが、使用用途に大きな違いがある言葉になります。

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