この記事では、「グロテスク」と「ゴア」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「グロテスク」とは?
思わず画面から背けたくなるような場面を“grotesque”「グロテスク」といいます。
例えば、斧で人の頭をかち割ると脳みそが辺りに飛び散ったり、首に紐を巻きつけて車で引き、もげて血しぶきが飛び散るといった尋常ではないほど気味が悪い場面を指すわけです。
元々は古代ローマにおいて異様に見える生き物に曲がった線や模様を足した美術の様式を指す言葉からきています。
「ゴア」とは?
血しぶきが吹き出るほど流血する表現を“Gore”「ゴア」といいます。
深くまで切られて大量の血液が全身を真っ赤に染める姿を見て「ゴアシーンだ」と驚く気持ちを伝えるわけです。
また、風呂場で殺された人の手についた血糊が壁にべったりと付いている様子も表します。
「グラインドゴア」といえば、猟奇的な音楽表現として若者が使う方法にもなる言葉です。
「グロテスク」と「ゴア」の違い
ここでは「グロテスク」と「ゴア」の違いを、分かりやすく解説します。
吐き気がするほど気味が悪い死に方や、殺し方する場面を見て生理的に無理と感じることを「グロテスク」といいます。
もう一方の「ゴア」は真っ赤な血が激しく飛び散る様を指し、残虐と感じる場面を表す言葉です。
人体を破壊させ、頭や首、胸など見ていても痛々しいと感じるほど流血する姿に鳥肌が立ちます。
「グロテスク」は「ゴア」よりも不快な場面に使える言葉です。
「グロテスク」の例文
・『グロテスクな姿した生物が走って来るので、腰を抜かしてしまった』
・『内臓が飛び出るグロテスクなものが好きな彼氏に引いてしまう』
「ゴア」の例文
・『戦争ゲームのゴア描写が描かれている場面が妙に興奮する』
・『暴力的なゴアグラインドが強く出た音楽を買い求めてしまう』
まとめ
血が出る状況を表す言葉ではありますが、また表現方法に少し違いがあります。
どのようなところが異なるか映画や画像などを見比べてみるのもいい比較方法になるでしょう。