この記事では、“indemnity”と“compensation”の違いを分かりやすく説明していきます。
「indemnity」とは?
“indemnity”には3つの意味があります。
1つめは保護、賠償、補償です。
法的に行われるものを指しています。
損害や損失を受けたとき、法律によって保護や補償がされたりすることがあります。
法律とは関係なく、個人的に何かをすることではありません。
2つめは賠償金、補償金です。
交通事故のことで考えてみます。
交通事故を起こすと、怪我をすることがあります。
怪我をして治療や入院が必要になると、そのための費用がかかります。
これらの費用は加害者に請求できます。
請求をして支払ってもらう金銭を賠償金といいます。
賠償とは、他人に与えた損害をつぐなうことで、賠償金は金銭でつぐなうことです。
3つめの意味は責任の免除です。
責任とは、当然負わなければならない任務や義務のことです。
本来はやらなければならないのですが、それをやらなくてもいいとすることを免除といいます。
「indemnity」の使い方
“indemnity”は名詞です。
賠償、補償、責任の免除という意味では数えられない名詞になります。
賠償金、補償金という意味では数えられるものとして扱います。
「compensation」とは?
“compensation”には3つの意味があります。
1つめは、補償、賠償です。
他人に与えた損害をつぐなうことを意味しています。
2つめは、相殺、埋め合わせです。
埋め合わせとは、損害や不足などを他のものでつぐなうことです。
たとえば、車を傷つけてしまったことをつぐなうために金銭を支払ったり、車の掃除をしてあげたりなどでつぐなうことをいいます。
代償物といった意味です。
3つめは、生物に関しての代償、心理学の補償、光学の補整です。
心理学の補償とは、欠点を補おうとする心理作用のことです。
光学の補整とは、足りないところを補うことです。
カメラには補正機能というものがついています。
これは、撮影をしたときの四隅の暗さやゆがみなどを正す機能です。
これらには、何かを補う、埋め合わせるという意味合いがあります。
「compensation」の使い方
“compensation”は名詞です。
賠償、補償という意味や、心理学の補償などの意味では数えられない名詞になります。
埋め合わせになるもの、代償物の意味では数えられるものとして扱います。
「indemnity」と「compensation」の違い
どちらの言葉にも賠償、補償という意味があり、意味に違いはありません。
他人に与えた損害をつぐなうことを指しています。
どちらの言葉にもこれ以外の意味があり、その部分に違いがあります。
まとめ
他人に与えた損害をつぐなうという意味が共通している言葉です。
どちらの言葉も複数の意味を持っており、その部分に違いがあります。