日常生活の中で、何かを決める場面があちこちにあります。
そして、それについてはっきり決めること、あるいははっきり決めたことを「確定」あるいは「決定」という言葉で表現します。
この2語は、国語辞典上では明確な違いがありません。
それでは英語でも同じ単語で表すことができるのでしょうか。
この記事では、「確定」と「決定」の英語の違いを分かりやすく説明していきます。
「確定」の英語
「confirm」という単語は「確認する」と訳されることが多いですが、「確かなものにする、はっきりと示す」というニュアンスです。
そのため、「予約を確定する」という場面などにぴったりなので、「確定」の英訳としてよく使われます。
「確定」という言葉を使うと、その後変更があることはほとんど考えられません。
その状態を「confirm」、あるいは名詞形の「comfirmation」で表すことができるのです。
「確定」の英語の使い方
A. We have confirmed his booking. (私たちは彼の予約を確定した)
B. I’m awaiting confirmation. (私は確定を待ち構えている)
Aは動詞の「confirm」、Bは名詞の「confirmation」を使って「確定(する)」という意味を表しています。
ただ、「確定申告」は「final tax return」と言うように、いつでも「confirm」が使えるわけではありません。
「確定 = confirm」と覚えるのではなく、「確かなものにする = confirm」と意味合いで覚えた方が安心です。
「決定」の英語
動詞の「decide」、あるいは名詞の「decision」が最も適しています。
「decide」は「決定する、決める、決心する」という意味を持っています。
また、「決定」よりも上述した「確定」の方が「確実に決まっている」というニュアンスが強いです。
「決定」の英語の使い方
A. They decided that the meeting shall be held next month. (彼らはその会議を来月行うことを決定した)
B. Your decision is dangerous. (きみの決定は危険だ)
Aが動詞の「decide」、Bが名詞の「decision」を使っています。
単に「決心する」という時も同じ使い方なので、文脈によって判断するしかありません。
「確定」と「決定」の英語の違い
ほとんど同義語なので、場面によっては重なることもあります。
「determination」は「決定」「確定」のどちらで訳されることもある単語です。
それぞれの特徴をはっきり表すのであれば、確実さが強い「confirm」と、きっぱり決めるという意味合いの「decide」を使い分けましょう。
まとめ
「確定」「決定」の英語の違いを見てきました。
日本語でも完全に区別されることはないため、英語でも重なる場面は出てきます。
その中でもそれぞれの特徴を理解し、適切な単語選択ができると良いでしょう。