この記事では、“vary”と“differ”の違いを分かりやすく説明していきます。
「vary」とは?
“vary”の主な意味は3つあります。
1つめは、変わる、変えるです。
形、性質、外観の点で今までと違ったものになることを意味しています。
たとえば、体の状態は毎日同じではありません。
昨日は元気だったけれど、今日は頭痛がするなどあるでしょう。
これは状態が変わることです。
こういった、違うものになることを意味しています。
2つめは、異なるです。
あるものとあるものとの間に違いがあるという意味になります。
さまざま、いろいろといった意味です。
天候のことで考えてみます。
日本、ブラジル、アメリカ、それぞれの場所では天候が違います。
日本は晴れでもアメリカは雨ということもあるでしょう。
これは、天候という面でさまざまだということができます。
3つめは、数学で変化する、生物が変異する、音楽で変曲をするです。
今までと違ったものになることを意味しています。
「vary」の使い方
多様になるという意味を持っている言葉です。
形、性質、外観などの点で変わる・変えるとは、多様になるということができます。
さまざま、いろいろも多様なことです。
多様になるという意味から、変わる、変える、異なるという意味で使用されます。
「differ」とは?
“differ”の主な意味は2つあります。
一つは異なるです。
~と~の間で異なるという意味になります。
英語と日本語では、使われる単語も文法も違います。
これは、英語と日本語との間での異なる部分ということができます。
このような、何かと何かが違うことを意味しています。
もう一つは、人と考え方が違うです。
人と考え方が違うことは、意見が合わないともいいます。
2つのものの間で違うということができます。
「differ」の使い方
もともとの意味は「引き離す」です。
そこから、相違するという意味になります。
相違とは、2つのものの間の違いです。
“differ”は、あるものとあるものとの違いという意味で使用をします。
「vary」と「differ」の違い
どちらの言葉にも、異なるという意味がありますが、ニュアンスに違いがあります。
“vary”は、もともとは多様になるという意味を持っている言葉です。
さまざま、いろいろという意味の異なることを指しています。
大きさがさまざま、地域によって天候がさまざまなど、物事がそれぞれ違っていることをいいます。
また、変わる、変えるという意味もあります。
“differ”は、~と違う、相違という意味です。
2つのものの間で違うことをいいます。
たとえば、英語と日本語は違う、植物と動物は違うなどです。
“vary”とは違い、変わる、変えるという意味はありません。
まとめ
異なるという意味が似ている2つの言葉ですが、一方は多様という意味の異なる、もう一方は相違するという意味の異なるで、ニュアンスに違いがあります。