「アブノーマル」という言葉は日本語でも時々使うことがあり、「普通ではない」という意味を表します。
ここでいう「普通」は英語で表すと“normal”ですが、「普通」という意味で使われる単語には“usual”もありました。
それではこの2単語の否定形“abnormal”と“unusual”はどのように使い分けたら良いのでしょうか。
この記事では、“abnormal”と“unusual”の違いを分かりやすく説明していきます。
「abnormal」とは?
“normal”に「ab」という接頭詞が付いた形ですが、「ab」には「離れた」という意味があるので、「ノーマルから離れた=異常な」と訳すことが多い形容詞です。
日本語の「アブノーマル」もそうですが、かなりネガティブなニュアンスを含んだ単語です。
「abnormal」の使い方
A. His abnormal behavior surprised everyone. (彼の異常な行動はみんなを驚かせた) B. It is abnormal to sleep so much. (そんなに眠るのはおかしい) A. のように「abnormal+名詞」という形で「異常な?」とするか、B. のように文の補語に入って「?は異常だ」という意味を作ります。
「unusual」とは?
打ち消しの意味を持つ接頭詞“un”と“usual”が付いているので、「普通でない」「変わった」などと訳します。
“abnormal”と違い、ネガティブなニュアンスを常に含んでいるわけではありません。
ポジティブな内容にも使われますし、単に「ちょっと違う、珍しい」という意味で使われることもあります。
「unusual」の使い方
A. It’s unusual for her to get angry. (彼女が怒るなんて珍しい) B. He has unusual talent. (彼は並外れた才能を持っている) C. This story is unusual. (この話は変わっている) A. のように「It’s unusual for+人+to?」という構文はよく使われ、「(人)にとって?するのは珍しい」と訳します。
B. C. については“abnormal”の例と同じ形です。
「abnormal」と「unusual」の違い
“abnormal”は「異常な」とネガティブなニュアンスを含むのに対し、“unusual”の「普通でない」はポジティブな意味でも使うことができます。
また、接頭詞の“ab”は「離れた」、“un”は否定の意味を持っているということも覚えておくと良いでしょう。
まとめ
“abnormal”と“unusual”の違いを見てきました。
「普通」の否定語という意味では似ていますが、単語の持つニュアンスや訳し方は異なります。
日本語の「アブノーマル」は“unusual”と意味が重なる場面もありますが、英語では同じように使うことはできないので注意してください。