今では、ネット上のURLや商品コードなど様々なものを入力するために使われているのが「2次元バーコード」というものだと思われていますが、実はその名称には問題があります。
それでは、この「2次元バーコード」とはどういう意味でしょうか。
また、「QRコード」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「2次元バーコード」と「QRコード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「2次元バーコード」とは?
「2次元バーコード」とは、文字通り、それまで使われていた一つの線上に並んでいるバーコードに対して、上下方向にもコードが記録されるようにしたコード化の方式のことを表す言葉です。
しかし、見ればわかるようにこれはバーコードには見えません。
したがって、本来は「2次元コード」と呼ぶべきです。
「2次元コード」には様々な種類がありますが、それは以降の項で説明します。
「QRコード」とは?
「QRコード」とは、今では多くの場所で使われているコード化の方式で、前述の「2次元コード」の一つです。
日本のデンソーが開発したもので、QRとは「Quick Response」のことで、普通のバーコードん比べて高速に読み込めることを表しています。
「2次元バーコード」と「QRコード」の違い
「2次元バーコード」と「QRコード」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、「2次元に表されたコード」というものを表すという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、すでに説明したように、「2次元バーコード」という名前は適切ではないということ、そして、「QRコード」は「2次元コード」の一つの方式であるということです。
したがって、「QRコード」のことを「2次元バーコード」というのはすでに間違いですが、「2次元コード」というのは間違いではありません。
「2次元コード」には「QRコード」以外にも「DataMatrix」や「PDF417」などがありますが、アメリカでの主流は「DataMatrix」であり、世界で見れば「QRコード」が最も普及しています。
「2次元バーコード」の例文
・『2次元バーコードは縦横の図形にコードを埋め込んでいます』
・『2次元バーコードという言い方は適切ではありません』
「QRコード」の例文
・『QRコードは日本で開発されたものです』
・『QRコードはネット上のURLを読み取るために使われています』
まとめ
この記事では、「2次元バーコード」と「QRコード」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。