この記事では、「対比」と「比較」の違いを分かりやすく説明していきます。
「対比」とは?
「対比」は「たいひ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「2つのものを並べ合わせて、違いやそれぞれの特性を比べること」という意味で、目の前に2つのものがある状態で、違っている点を照らし合わせることです。
2つ目は「2つの違った性質のものを並べると差が強調される現象」という意味で、色彩やデザインなどのコントラストのことです。
3つ目は「地学用語で、離れた地域にある地層が、同時代のものかどうかを決めること」という意味です。
「対比」の言葉の使い方
「対比」は名詞として「対比する・した」「対比させる・させた」などと使われます。
基本的に、「2つの物を目の前で向き合わせて並べ、見比べること」に使われる言葉です。
「比較」とは?
「比較」は「ひかく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「2つ以上のものの差を互いに見極めること」という意味で、他の人や物とある物との違いを認識することです。
2つ目は「比べるに値する対象かどうか」という意味で、「比較にならない」として使われることが多くなります。
「比較」の言葉の使い方
「比較」は名詞として「比較する・した」「比較の対象」などと使われます。
基本的に、「目の前に対象となるものがある・なしに関わらず、2つ以上のものの違いを見極めること」に使われる言葉です。
「対比」と「比較」の違い
「対比」は「2つの物を目の前で向き合わせて並べ、見比べること」です。
「比較」は「目の前に対象となるものがある・なしに関わらず、2つ以上のものの違いを見極めること」です。
「対比」の例文
「対比」の例文は以下の通りです。
・『類似作品でも対比してみると違いがはっきりする』
・『日本と海外の文化を対比するのは興味深い』
・『色彩を対比させてアクセントを付ける』
「比較」の例文
「比較」の例文は以下の通りです。
・『優秀な兄といつも比較される』
・『運の良さを他人と比較しても始まらない』
・『今日は比較的涼しくて過ごし易い』
まとめ
今回は「対比」と「比較」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。