この記事では、「夢幻泡影」と「泡沫夢幻」の違いを分かりやすく説明していきます。
「夢幻泡影」とは?
「夢幻泡影」は「むげんほうよう」と読む仏教語です。
意味は、人生や世の中のものには実体がなく非常にはかないことです。
「夢」「幻」「泡」「影」は、壊れやすくはかないものをイメージすることができる言葉です。
このように、壊れやすくはかないものをイメージする4つの漢字を並べ人生のはかなさを意味する言葉が「夢幻泡影」です。
単に人生や世の中のものがはかないことを意味する言葉ではなく、はかないものだからこそ、大切に生きる必要があることを伝える言葉になります。
「泡沫夢幻」とは?
「泡沫夢幻」は「ほうまつむげん」と読みます。
「泡沫夢幻」は人生のはかなさを例えた言葉です。
「泡」「沫」「夢」「幻」のどれも壊れやすくはかないものです。
「泡沫」は水の中にできる泡を意味し、すぐに消えてなくなることをイメージすることができます。
このように、壊れやすくはかないものをイメージする4つの漢字を並べ人生のはかなさを意味する言葉が「泡沫夢幻」です。
「夢幻泡影」と「泡沫夢幻」の違い
「夢幻泡影」と「泡沫夢幻」の違いを、分かりやすく解説します。
「夢幻泡影」と「泡沫夢幻」は類語関係にあります。
どちらも意味は同じで、人生のはかなさを意味する言葉です。
そこから、人生の大切さを伝える言葉になります。
ほぼ同じ意味を持つ言葉ですが、「夢幻泡影」は仏教語です。
その点において違いがあります。
「夢幻泡影」の例文
・『人生は夢幻泡影です、大切にしなければなりません』
・『大人になって、夢幻泡影という言葉の意味が分かってきたような気がします』
「泡沫夢幻」の例文
・『作者の泡沫夢幻を表現した一文が素晴らしかった』
・『若い時は気にすることもなかった泡沫夢幻の意味も年を取ると身に染みるものです』
まとめ
以上のように、ほぼ同じ意味を持つ類語関係にある2つの言葉になります。