この記事では、「万難を排して」と「是が非でも」の違いを分かりやすく説明していきます。
「万難を排して」とは?
「万難を排して」は「ばんなんをはいして」と読み、どんな困難が起こっても、何としてでもという意味を持つ言葉です。
よくある誤用や間違いとして「万難」を「まんなん」と読むのは間違いですし、「排して」を「配して」と書くのも間違いですので注意が必要です。
「万難を排して」の「万難」とは、「多くの困難」を意味する言葉で、「排して」とは、「押しのける」や「しりぞける」などの意味を持ちます。
これらの言葉と意味を合わせたものが「万難を排して」となります。
「是が非でも」とは?
「是が非でも」は「ぜがひでも」と読み、結果の良い悪いにかかわらず、なにがなんでもという意味を持つ言葉です。
「是」は「正しいこと」や「正しい考え」を意味し、「非」は「悪いこと」や「間違っていること」を意味している言葉です。
「万難を排して」と「是が非でも」の違い
「万難を排して」は「どんな困難でも退けてなにがなんでも」という意味で、「是が非でも」は「結果の善悪にかかわらずなにがなんでも」という意味があります。
微妙なニュアンスの違いではありますが、後者は結果が是非に関わらずなにがなんでもという点が大きな違いです。
「万難を排して」の例文
・『万難を排して目的を達成する』
・『万難を排して計画を遂行しなければいけない』
「是が非でも」の例文
・『最後のチャンスなので是が非でも挑戦したい』
・『是が非でも行動を起こさなければいけない』
まとめ
「万難を排して」と「是が非でも」という言葉は「なにがなんでも」という点は共通した意味を持っていますが、「是が非でも」には結果の善悪や良し悪しについては関係ない表現となっています。
どちらの表現を使っても同様の意味として伝わる場合がほとんどですが、このような違いがある事を覚えておくとよいでしょう。